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山椒の実

Category: China

書剣恩仇録 (金庸)

中国の武侠小説! なにこれ面白い!! 思えば中国のこういう小説は日本人にも馴染みはあって、三国志演義に水滸伝、それこそ古典というレベルの時代から、現代にも通じてるわけで。

日本でも時代小説、剣豪もの、ニンジャもの、そして特撮ヒーロー。あるよねえ。

この本は清朝の最盛期、乾隆帝の時代の話。群雄が大陸を飛び回り、滅満興漢の大業を企てる。そこに…

いやー楽しかった。バトルの描写も登場人物も中国らしさがある。ワクワクが止まんねーぞ。

ネット狂詩曲 (劉 震雲)

中国というちょっと特殊なネット環境にある国家の中で、ネット上で話題になった事件を集めてつなげた小説。割と楽しめた。

まあ現代にもなってすごい世界もあったもんだね、という気持ちになる。序盤は翻訳の問題か著者の問題か、説明的な文章が並んでいて文章力に不安を感じてしまったが、後半はかなり良くなった。

中国語と日本語で共通の言葉があるんだけど、言葉のニュアンスはかなり違うものがあるんだね、とも。「矛盾」とかね。

たぶん中国本土では「あーあの事件か」ってなって楽しめるものなんだろうと思うけど、日本人にとっては共通の話題ではない。そこに寂しさも感じる。まあ日本でもネット上で話題になった事件って色々あるから、こんな感じでまとめて小説にしてしまう作家が出てくるんじゃないかと思うね。そういうのって割とウケるんじゃないか? しかも新しいネタは次々に出てくるわけで、シリーズものにして楽しんだりさ。