こういう本好きなんすよねー私。世間を大いに騒がせた、大したことのない事件。何かの間違いで政局になり、異常に長い拘留期間…理不尽の塊のような扱いを投げつけられた夫婦。その夫人の方の手記。形式を見ると、拘置所で書いていた手紙を活字化したみたいですね。なんというか…とにかく素晴らしい出来だった。1月からこいつを読めるとは、今年の読書体験もなかなかのクオリティを保てそうで嬉しいよ。
あー自分としては夫の証人喚問の答弁が立派だった、というあたりで興味を持っただけで、この事件の情報を追いかけていたわけではないです。そんで大枠だけ知って「しょーもない事件の処理を間違えて大騒ぎしてんだな」くらいの感想を持った状態ね。あと帰宅ルートで徒歩で国会前を通った時にデモ隊が大きな音を出していたこと、警備の人に「違うんです! 僕は怪しい者ではないんです!!」と必死で訴えたことを思い出す(←表現に誇張が含まれています)。