日本にジャーナリズムがどのように政治に打ち負けるようになったのかを記した本。著者はニューヨークタイムズの記者の人。ジャーナリズムを殺しにかかったというのは安倍政権の一番暗黒な面では。トランプの戦略もメチャクチャではありつつ狡猾だったようで、まあ対比させて論じられてしまうのは妥当なのかもしれない。
それでだ。ジャーナリスト世界がこんなに脆弱なものだったとは。まあ思ってはいたけど、こうやって突きつけられるとやはり改めて感じるよね。自分の感覚ではネット世界の言論の歪みに関しては電通の仕事が大きいんじゃないかなと。ジャーナリズム世界ではどうなんだろう。確かに誤報があったりはするけど、偉い人の失言なんかとの頻度の違いで言えば、新聞の方がまだヒット率は高いでしょうよ、と思っているけれども。