江戸時代の大名間の格差についての解説本。ランクがかなりはっきりしていたらしい。ふーん…と、実感なしに豆知識が増えていく。非常にこう、なんというか、、、めんどくさい世界だったんだな。
長く続けていくことばかりが目的化すると、こういう儀礼みたいなものが重視されてしまうんだろうな。現代は実利が全ての世の中になっているので、儀礼は貶められ、どんどんなくなっていく。それに抗うことはできないのだ。
江戸時代の大名間の格差についての解説本。ランクがかなりはっきりしていたらしい。ふーん…と、実感なしに豆知識が増えていく。非常にこう、なんというか、、、めんどくさい世界だったんだな。
長く続けていくことばかりが目的化すると、こういう儀礼みたいなものが重視されてしまうんだろうな。現代は実利が全ての世の中になっているので、儀礼は貶められ、どんどんなくなっていく。それに抗うことはできないのだ。
新年1発目の読書体験は、超話題TV番組の書籍化。白状すると私は番組の動画は見てないんですが、書籍自体も話題になっていたので、読んでみたというわけだ。
どう表現したらいいのか、すごい話が続いた。読んでいてなんともやるせない気持ちになったし、最初のリベリアの章を途中まで読んで受けた衝撃で、その晩に眠っていたらいつの間にか自分が涙を流していたことに気づく…なんていう虚構の中でしかあり得ないような体験を実際にしてしまった。読み終えた今も、衝撃は続いている。この衝撃でも崩れないほどハードなゆで卵はちょっと想像がつかないな。
浄土真宗の僧侶にして比較宗教学の人? が、問答する。いろんな宗教に通じていて、その上でどうだという。知識が広いですね。たまにはこういう本も、いいかな。出家者の目指すものと在家者の目指すものの違いとかね。参考になるわー。
浄土真宗は僧侶も在家で剃髪もしないし妻帯もするし儀礼も少ないという、割と簡易的な宗派で、私の家の宗教も浄土真宗ということになってます一応。気楽さがありますね。
自分も死期が近づいたら、法話に出かけたりするんだろうか。近くのお寺さんの評判を調べておこうかな。
いやはやまたこれは…すごい本を読んだぞ。衝撃だ。これだから人生やめられんよ。緑の革命で一息ついたものの、人口増後の栄養問題という、普遍的な問題に挑む。
世界を救うにはどうしたらいいか? クリーンミートだ。地球の人口は増え続けていて肉食も増えていく。動物はどう? 序文の比率がすごい。野生動物の数と飼育動物の数の比率ね。その飼育動物たちは劣悪な環境で飼育されて肉になるんだが、苦痛に満ちた一生を過ごすわけよ。そしてそもそも人口の増大で肉が足りなくなるわけ。今のボリュームゾーンの人たちは野菜を食ってたまに肉をご馳走にしているけど、それが欧米人のように毎日肉を食うようになったら? 非効率的な現在のやり方の延長では持たない。地球が。人類いい加減にしろよ…
チェコSFという、日本では珍種に属するジャンルの短編集。よく出版したなこんなの…
いきなりショートショートみたいな感じのもので、これが11本だけ? 解説ばっかだったらどうしよう…という不安感も持ちつつ読み進めることに。いわゆる政治寓話みたいなのが多いですね。P.K.ディックで言えば「まだ人間じゃない」みたいなノリね。現在と地続き感をつけたディストピアSF? 好きでSF書いてるんじゃないのかもしれないな、と謎の感想を持った。
オウムに取り込まれた若者たちを追った本。実は自分の高校/大学の先輩も含まれている。だいぶ離れていてかぶってないので面識もないけど、部活も同じだったから、ある程度の感情はあるんだよね。地下鉄サリン事件の時に上九一色村の近くで、その部活の合宿をしていた。ニュースを聞いて「やばい」となって家族の安否を確かめる先輩の姿を覚えている。
あとは大学の近くでオウムの残党が何かやらかす、みたいな噂を聞いた日があったなあ。単なる噂で気にしたつもりはなかったんだけど、その日なぜか朝の講義の時間を1時間間違えて早く着いてしまって、教室に誰もいなくて、やってないじゃんとそのまま帰ってしまったことがあった。休講のお知らせも出てないし…帰る途中で気づいたんだけど、そのまま帰ったな。あんまり真面目な学生じゃなかったもんで。やっぱり気にしてたんだなと自己を認識した。普通なら、そんなにドジじゃなかったはず。
大正時代の代表的なテロリスト、朝日平吾の評伝。とりあえずKとかいう文筆家は誰だか知らんが、死ぬべきである。…というような過激なことを言って本気でやったのが朝日平吾的存在ってことになるのだろうか。
財閥のトップをやってその場で自殺。激しい性格で方々で問題を起こしていた。ソリが合う人がいなかったんだろうね。ただ唯一の友人はいたみたいだし、現代でフォーカスされているような、完全にボッチの孤立でもなかったみたいな感じだよな。行動力はオバケ並み? 同棲したり、遊女と遊び回ったり。激しい弁舌で渋沢栄一に金を出させたり。文章もかなり上手かったようだ。
「オズの魔法使い」の物語をベースに、紅の探偵が事件を鮮やかに解決していく復讐の旅物語。全てを統べるひとつのクッキーを火口に投げ込んで滅ぼさなければ! そのために遠くカンザスの地にビンテージワインを届ける! そのウサギの足のお守りの謎とは…なんか混ざりすぎてねえか? 「ごんぎつね」まで混ざってた気が。おまえだったのか!!
決め台詞を持つ探偵のキャラクターも悪くないしストーリーの繋がりもあって、童話風の急展開の空気感。なかなかいい出来だった。
ユニコードの標準化の前線で頑張っていた人の話。小学館の編集者からジャストシステムに移って、ユニコードコンソーシアムへ。
すごい話が多かったな。異体字セレクタのところはこの人の仕事みたいですね。今ではユニコードは絵文字も取り入れたりしてますが、そこでも異体字セレクタはかなり活躍している感じがあるよね。
こいつの副作用? だと思いますが、環境によっては濁点が2文字扱いになって、濁点のひらがなを書いてからbackspaceを押すと濁点だけ消えるという状態になったことがあります。MacとかPDFとかで顕著だった気が。これはこれで便利だったりするのかなと悩んだりもしました。慣れるべきか、慣れられるワケがないのか。あと中華フォント問題とかね。中華フォント問題はエンコードとは関係ない? 話だけど。
いわゆる「泡沫候補」的な人たちを丹念に取材した本。なかなか考えさせられる。奇抜なことをして人目を引こうとしている人もいるけど、それには理由があって…そして実際に政策自体はかなり真面目に考えている。資金力や知名度がないとどうにもならない世界で、どう戦うか。そしてなぜ戦うのか。
すごくいい本だった。私はこれまでの選挙ではそういう候補に投票したことがないんだけど、今度からはそういう候補に投票するという選択も考えてみようと思う。理想の政治制度とはどうあるべきなのか。