龍は実はワニのことだった、という歴史考察をフックにして、ワニについてとんでもない知識量を持ったワニマニアが語り続ける。絶え間なく。恐竜との関係とその考察とか、かなり深いものがある。なかなかすごい本だった。学術的な面をしっかり出しつつも、テンポも良い。
わーにの、おとうさん、わーにの、おとうさん、おっくちっをあっけってー♪
龍は実はワニのことだった、という歴史考察をフックにして、ワニについてとんでもない知識量を持ったワニマニアが語り続ける。絶え間なく。恐竜との関係とその考察とか、かなり深いものがある。なかなかすごい本だった。学術的な面をしっかり出しつつも、テンポも良い。
わーにの、おとうさん、わーにの、おとうさん、おっくちっをあっけってー♪
現代シカゴのハードボイルドで、アクションで、ファンタジー。家賃に悩まされ、警察に睨まれ、ヤクザに殴られながら謎を解く。これはいい話だなあと思って。
いきなりの魔法使いを自称してそのように振る舞う主人公だが、途中までなかなか魔法を使わない。これはラストで一発魔法を決めるだけで、その過程は普通に推理小説なんだと早合点していたんだけど、途中からバンバン魔術を決めるようになっていった。そうでしたか。
シリーズになって、続編も出ているらしいな。割と良かったけど、謎解き要素が薄れて魔法対決になってしまったのでちょっと趣向が変わったかなと思ったので、続きを読むかどうかは分からない。気が向いたら。
目黒の寄生虫館の創始者が平易な文章で語りかける。
寄生虫館、こないだ行ったんだよね。もう1年くらい経つか。なかなかユニークでそそられる施設。実際、かなり面白かった。コロナもあってあんまり人はいなかったし、私設の博物館で研究所だから、こじんまりしていた。ただ面白さはあった。そういえば、来日したビル・ゲイツもここを訪れて楽しんだらしいというニュースも見たな。
この本はそんな寄生虫館がどうやってできたのか、寄生虫とはどんな存在なのかを示してくれる、いい本だった。読んでよかった。とりあえず今後できることは…野菜は洗うし肉は加熱して食べよう。そしてキタキツネには触らない。
すげー本だなまた。宗教知識と単純化がすごい。そして実践的。いい本を読んだよ。オレもハッピーになるためにどっかの教祖について行こうかな〜
そんな人生も、ありえるよね。
画家の家族が相続税で大変な思いをする話。評価額のある絵画のようなものを相続すると大変だな、という話。住居になる土地についてはまあまあ常識の範囲内であれば減免されるんだけど、絵画は…この本が書かれたのは1990年代だけど、今は制度的には変化があるんだろうか。
それにしても、出てくるのはとんでもない金額。実際自分の人生に当てはめてみても、この額はきつい。
やっぱ現金に限るね。減免は期待できないにしろ、処理がしやすいよ。自分もこないだ相続の処理したけど、現金が一番面倒がないって分かったよ。分けやすいしね。
家族の法律に詳しい個人が語る。ふんふん、なるほど…と思うところも多かった。アメリカと日本の親へのなり方の違いのくだりが一番面白かったかなー。
なんか装丁から小説だと思って読み始めたんだけど、違った。むしろ小説じゃなくて良かった。
自分は家族について深く考えることもなく深層心理だけしかない状態だったかな、結婚したのは。それから適当に流されて今に至る。それができたのは「普通」の枠を外れなかったからなんだろうな。まーとにかく、この方向の問題については何も考えない人生だったな。それは認識できたよ。
愛媛の農家から東京に出ている文筆家/音楽家が、実家の農地が太陽光パネルで埋められると聞いて奮闘する話。コロナもあってなかなか帰れないという状況もあり。「高橋さん家の次女」と言いつつ、ググってみると割と著名な人ですね。
小規模農家だけど、農地の売買の制約などもあり、難しさはある。収穫にこぎつけるまでに、猿や猪、カメムシとも戦う必要がある。農薬に関する考え方もある。使用にあたって作り手への健康被害があるとすれば、確かに見過ごせない。
日本復帰からの歴代の沖縄県知事の列伝。なかなか読み応えもあって面白かった。
とりあえず選挙は欺瞞だね。当選するためには基地反対しなければならないし、自民党の候補ですら基地反対で当選するわけだけど、実際には何をしても国は聞く耳を持たないし、当選後は言うことを変えないと党内で生き残れない。
それで、沖縄県知事ってのは基地問題ばっかだな。そこに沖縄の難しさがある。実際のところ、差別ではある。面倒を押し付けて、寄りかかっている。私は沖縄は前職の勤続10年のお祝い休暇の時に一度行ったことがあるきりだけど、確かに基地は不自然にデカくて、現地の発展を阻害していることを容易に察することができた。
トルコに魅せられた言語学者が、トルコ政府が存在を認めない少数民族の言語について長年に渡り調査する。公式にはトルコ人は皆トルコ民族でトルコ語を話す、と。しかし実際はいろんな民族がいていろんな言葉を話している。少数民族と言っても、クルド人は多いし非公式にもクルド人と思われている中にもザザ人がいたり、かなり入り乱れているようだ。多大な危険を冒して調査を進めて…
といった話。この種の真面目な本とは思えないほど、すごく面白かった。実体験、現地調査がとにかくすごい。すごい世界もあったものだ。これは日本に暮らしてるとわからないよ。日本にも少数民族はいるしその人たちの独自の言語もあるわけだけど、存在感の質・量ともにレベルが違う感じ。存在を認めてないクルド人…という印象からはせいぜい数%とかのレベルだと思ったら、1/3くらいがクルド人って。マジかよ。。。