女子高生探偵が颯爽と殺人事件を解決だ。と書くとふざけた内容だと思ってしまうのだけど、真面目に若者向けミステリだった。しっかり書かれていて、かなり面白かった。若い頃に読みたかったな。
色々と悲しいことが起きるのはちょっときつい部分もあるな。犬が死ぬのは受け入れられない。死ななくても物語は成立したはずだ。
女子高生探偵が颯爽と殺人事件を解決だ。と書くとふざけた内容だと思ってしまうのだけど、真面目に若者向けミステリだった。しっかり書かれていて、かなり面白かった。若い頃に読みたかったな。
色々と悲しいことが起きるのはちょっときつい部分もあるな。犬が死ぬのは受け入れられない。死ななくても物語は成立したはずだ。
病棟の文通物語。結核で隔離かー。元は新聞小説だったのかな。長い在宅が明けて通勤生活が始まったから、電車でこういうものも読んでいる。
いろいろすったもんだがありつつ、まとめた感じ。分量もちょうどいいし、普通に悪くないのではと。終盤の高速展開は小説っぽい。まあ、小説そのものなんだけどね。人の心の動き。
文通相手の友人が聖人でしたな。
現在の米国大統領が、苦難を受けた経験と出馬を断念した(ヒラリーが民主党の候補になって、本戦でトランプに負けた)経緯を記した本。かなり良く書けている。まあ自分の実績自慢もあり、家族自慢もある普通の政治家の本という面もあるわけだが、悲劇の人だから山場はすごいことになっている。
それで、序盤から、えー、こいつが死ぬのかよ、と思って気が重かったが、最後まで読んだ。
エルトン・ジョンのくだりと、ウェイ・タン・リューのあたりはとりわけヤバかったな。泣ける。あとは、オバマ(大統領)の熱さ。なかなかできない。
お笑い芸人の自伝的小説。今般の詐欺で捕まったやつ関係で名前が出てきた。内容はかなり凄い。北海道なまらやばい(?)
淡々とリアルな描写が脈絡も薄めで続いていく。この経験でお笑い芸人に行くのか…芸能人の自伝は何冊か読んできたけど、かなり上のランクに入るねこれは。
最初の公園のやたらにねちっこい描写を読んでってゲンナリしそうになり、多様な登場人物を覚えるのに苦労しつつ、群像劇のような形で物語が進む。だんだん視点となる主要人物が分かってストーリーが動き出すと、楽しく読めていく。
なかなかこういうのもいいですね。ただ序盤で心が折れて読めなくなる恐れはある。恐れたものの、前の悲劇がなかなか良かったので、私は信頼して読み進めた。
ともかく、殺人犯が捕まってよかったな。死体の発見状況はそれぞれ巧妙なトリックかと思ったけど、最終系としては筋肉トリック(?)か。力づくか。
アルゼンチン生まれにより外交官になれずに気象予報士になった人物…というだけでお腹いっぱいだけど、かなりの才人が異常気象を解説する本。
博識のご隠居様が書いたかのような文章が並ぶ。次から次へと。なかなか凄かった。豊富な知識量を感じさせる、流れるようなエピソードフロー。基本的な数字も豊富で、内容もわかりやすい。
こりゃー人類は滅ぶね。だいたい、人類は傲慢なんだよ。謙虚に行こうぜ。
洋物小説。モダンホラーに近いのかな、これは。結論から始まって、狂気が場を支配していく。ゾクゾクするね。なかなか最高だったよ。気づいたら読み終わっていた明け方。翌日仕事ある中年がやることじゃなかったな。
あんだけの闇を抱えた人間と設定しても、とんでもない狂人と組まなければ成し遂げられない蛮行だったか…という感想を持った。シンプルに、暴走した狂人に反応しただけじゃん、と。反応の仕方が怖かったわけだけれど、比較で言えば、狂人の方が怖いよね。
ラグビー協会の理事に担ぎ出され、プロリーグ創設に尽力した挙げ句に追放された著者による暴露本?
普通に面白かった。ヤバいねラグビー。私がラグビーの試合を見に行ったのは1度か2度か…とにかくその程度だが、そんな私の偏見によれば、ラグビー人というのは選民意識が高いというか、横浜市民のマリサポだけしかいないみたいな世界? という印象だ。
競技としては実力が試合結果に現れやすく、偶発性が少ないというのが一般的な評価か。それが影響しているのか、どうなのか。
以前に読んだ本だと画像診断を増やしたらどうか、という感じだった。この本は解剖してきた人の著書だけに、ひたすら解剖。
死因をちゃんと調べましょうよ、という方向は共通か。
しかし、医療事故に関するものが多いね。医療事故は基本的に免責した方が幸福な社会を築けるんじゃないのかな。そのかわり、ちゃんとポストモーテムやって原因を分析、共有して再発を防ぐ。責任追及してなくなる事故は多くない。
と、いうのが現代科学技術の常識だ。
だからしっかり死因を明らかにするべし、という方向に関しては非常に納得感がある。犯罪性を持たせるにしてもそうでないにしても、まずはそこからだよね。
名作ですね。新聞で連載していたのか。
これ読んでる途中で一晩寝て起きて、亀吉、あわれだったなあ…と思い出して、実際に涙が出た。そんな朝。
まあ終盤の展開はちょっとアレに思ったけど。