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山椒の実

Category: Agriculture

その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱 (高橋久美子)

愛媛の農家から東京に出ている文筆家/音楽家が、実家の農地が太陽光パネルで埋められると聞いて奮闘する話。コロナもあってなかなか帰れないという状況もあり。「高橋さん家の次女」と言いつつ、ググってみると割と著名な人ですね。 小規模農家だけど、農地の売買の制約などもあり、難しさはある。収穫にこぎつけるまでに、猿や猪、カメムシとも戦う必要がある。農薬に関する考え方もある。使用にあたって作り手への健康被害がある

希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉 (中村哲)

中村哲さんの書いた文章と写真を混ぜてまとめた本。医者が、たくさんの命を救うために治水に取り組む。遠くアフガニスタンの地で、故郷の知恵を使って。 本質的なゴールへの意識を忘れない話で、『ファクトフルネス』にも似た話があったけど、医者とは何か、が問われる話では、あるよね。もともとアフガニスタンは農業国だったのに、戦乱と気象変動のあおりを受けて荒廃、農地を失った人が生きるために武器を取り、何も理解しない西

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (高野 誠鮮)

田舎の山奥の段々畑(棚田)、限界集落と化した地区を再生させようと奮闘した役人の話。意地悪く読もうとする自分と素直に感心しようとする自分がいた。 例えば、限界集落で子供が消え、保育施設もなくなった。そこに30代の夫婦が入ってきて、何年かぶりにその地区で子供を産んだ。地域のみんなで関心を持って協力する。まあこれ美談なんだけど、子供は子供が好きなんで、まわりが大人だけってのは私にはちょっと抵抗が…。それに