昨晩この静音NASが届いた。まさにつなげるだけですぐに使えた。これから不満とか問題とかも解消する必要がある。買った目的は/home等のバックアップ。また、Windowsと共有したいファイルがないわけじゃないかもしれないから、そのためでもある。こういうものは、あればあったで何かと便利でしょ。
まず私はLinuxのsmbfsで使っているのだが、日本語のファイル名の一部が作れないような感じがする。調べたわけではないがMP3等のデータを追い出そうとコピーしてみたらファイル数が違う。変な名前つけるからいけないのかな。どのファイルがダメだったのかはあとで調べることにしよう。
Sambaのバグ(CIFSの問題だっけ? 8.3問題とからむやつだっけ? よく覚えてない)でそういうのがあったような気がするし、やはり確実にバックアップしようとしたら何らかのアーカイブ形式にする必要がある。dumpかtarあたりだがtarが無難だと思う。dumpはけっこう面倒だから。
また、シンボリックリンクが作れない。CIFSの問題か。これは私には解決不能だがWindows等で見ない(Linuxからのバックアップで残したいだけ)ならやはりdumpやtar等を使えばいい。winlnk/winreadlnkみたいなコマンドを作って*.lnkファイルを作ればWindowsでもリンクに見えるのかな…そこまでやってあげる義理はないか。
NFSに対応してくれてさえいればそんな問題は起きずに済んだ。
それから、スループットが3MB/sくらいしか出ない。Windowsからはまだアクセスしてないけど、カタログや記事通りなら7MB/sくらいは出てもいいはずで、これはLinuxのsmbfsのせいのような気がする。もしかしたらsmbclientで転送したらもっと速いかもしれない。
また、バックアップと考えると、NASだとどうしてもセキュリティ上の心配がある。/homeのバックアップ先としては1個のパスワード(デフォルトは空パスワード)だけでは不安だ。やはり暗号化はしておきたい。
ということで、結局バックアップは何らかのアーカイブ形式で、暗号化が必要だということになった。
手頃なアーカイブ形式と言えばtar(+gzipかbzip2)で、手頃な暗号化と言えばGnuPGだ。GnuPGのスループットはけっこう出るので重宝する(7〜13MB/sくらい)。この速度はRC4とかのストリーム暗号なのだろうか(当てずっぽう)。
# tar cfj - dirs_or_files | gpg -e -o outfile # gpg -d outfile | tar tvfj - # gpg -d outfile | tar xfj -
みたいな。~/.gnupg/optionsにdefault-recipient-selfと書いておけば上記のように-r
オプションを省略できる。
この方法だとGnuPGの秘密鍵をなくしたら戻せなくなるという問題は残る(暗号化ってもともとそういうもんだけど)。私が今使っている秘密鍵は1999年に作ったもので、まあ4年間なくさなかったのだからこれからも大丈夫だろう、という気もする。
rsyncで丸ごとコピーする方法と比べると、差分バックアップが面倒になる。面倒と言ってもタカが知れているけど、アーカイブファイルのタイムスタンプだけでやっていいものかどうかが迷うところ。全部のファイルのMD5かSHA1のデータを持っておいて照合するとかのほうが確実だ(遅っ!)。
(追記) 2004-01-23 20:40
しかし壊滅的なことに気がついた。LANDISK側が悪いのか、smbfsが悪いのか、今どき2GB制限がある。ありえん。1ファイルにバックアップなんてできないじゃんか。