やっぱAmazon Glacierはクソだったな!

写真のバックアップにGlacierを使っていたが、使ってみてしみじみ思うのは、使いにくい! ということ。普通にS3に置けばいいじゃんか。

Glacierは出た当初はS3よりも一桁安かったが、価格改定でS3の値段が下がり、今ではこんなもんだ。(2015-04、ap-northeast-1(tokyo)価格)

Storage$/GB
Glacier$0.0114
S3$0.0330
S3-RRS$0.0264

つまり1/3にしかならない。RRS(Reduced Redundancy Storage)という信頼性を低めたやつであれば1/2にすぎない。それで使用感があそこまで悪ければ、使いたくなくなるというもの。使いはじめてからユーザとのインタフェースにS3を使い、勝手にGlacierに送ってくれる機能が入ったが、私にとっては後の祭りだった。

こんなんS3使うでしょ。値段が気になったところで階層化の設定を入れればいい。

とりあえずs3cmdが使いにくいので、golangでs3cmd相当の機能を書いた。自分としては、けっこう快適に使えている。→go-s3cmd

実際のところはs3fsやs3fuseがあまり良くできていなくて、マウントしてファイルにアクセスすることはできないという状況ではあるがまあ、それはおいおい考えていこう。

というわけで、ここ数年の写真は全部S3に入れてます。問題はGlacierにしか置いていない、昔の写真。これも同じようにS3に復元しとかないと気がすまない。特に私はGlacierに入れるときに適当にファイルやディレクトリを選んでtarで固めるということをしてしまっていて、どのアーカイブが古い写真なのか判別できなかったりする(!)。だいたいバックアップ取るときは障害時の全復元しか考えてなかったからな…

で、今はGlacierに奪われていたデータをのんびり取り戻している。あの価格設定もヤバい。一ヶ月に無料で復元できるデータ量が全体の5%までとか。バックアップなんて何世代も取ってるわけないし、んなもん5%で足りるわけないだろー。全部取り出すのに20ヶ月かかるじゃん! そしてピーク転送レートがどうのとか、トラップのニオイしかしないよ。まあ最後だからあまり気にせず払うけども。そしてこの面倒臭さはどう表現したらいいのか…

というわけで今回の教訓は、バックアップ取るときは部分的な復元も考慮に入れておこう、でした。

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