だいぶ以前に、円周率を3にして子供に計算させるという話がありました(しかも「3であると教える」と誤解されて謂れのない批判を受けました)。誤差がたかだか5%で、演算が3倍高速になる場合に高速なほうを採用する場合が、大人の算数ではしばしばあります。それを子供にも教えるというのは、教育も進歩したなぁと思います。未開の頃からDNAは大して変わっていないのに、人類が教養レベルを上げてきた背景には、こういう教育の進歩が大きいと思います。
誤差5%というのは1Mを1000*1000とするか1024*1024とするかの違いと同じくらいで、大人はよく意図してこれらを混同して使いますよね。あくどい話。
3D Now!という命令セットは今となってはありふれていますが、当時整数演算しかできなかったMMXに対して浮動小数点演算ができるようにした命令セットで、この命令セットは基本的に1クロックで実行されることになっていました。しかし一部の演算(割り算だったっけ?)は同じ精度で演算するのに1クロックでは実現できず、精度を高める命令というのを追加で実行すると補間されて精度を保証できるようになるという話がありました。これも似た話ですね。
強力FW陣と言われた川崎が得点できないのは、最後のところ、シュートやラストパスの精度の問題だと思います。速度を重視しすぎてしまい、誤差が得点の閾値を越えてしまったのです。最適化によりシュートに至る時間が短くなり、たくさんシュートを打つことができますが、そのために精度が犠牲になっている。根本的な原因は3番を欠番にしてシーズンを計算しはじめてしまったことなのかもしれないなぁと思った瞬間にこの駄文を書きはじめてしまいました。意味不明ですね。
以上。