兄の死という事件と向き合う。死が導くその先にあるものとは?
うかつにこんな重い話を読み始めてしまった。推理要素のある娯楽小説のつもりだったんだけどな。気づかないよ読む前に。後悔しても遅い。重たいが、読まずにはいられない。
個人の人格を無視して、寄ってたかって。まさかねえ。描写は巧みで、現実感がある。そして、鉛筆画ですかね、描いた絵をあんまり人に見せなかったんだなあ。お金があれば、たまにギャラリー借りて個展でも開いたらどうだったかな。そんなことを思う。主人公や幼馴染は責められていたが、立場的には何の罪もなかろう。実際のところは、大人が悪い。