人文系の学問の中で最も信頼できる経済学。経済学って「応用数学」みたいな感じですからねー。その経済学の先生が教育部門を経済学の手法で研究する。アメリカではもう一般的な手法らしい。日本はこの分野で大幅に出遅れている。
かなりの説得力を持っているね。効果のある教育手法を導き出すにはどのように実験し、どのように分析すれば良いのか。ただアメリカの後追いでしかないんだよね。追わないよりはマシだが。日本ってこういう実験をしづらい事情があるんだろうなー。後追いなりに、追いかけて紹介してくれる本って感じかな。
人文系の学問の中で最も信頼できる経済学。経済学って「応用数学」みたいな感じですからねー。その経済学の先生が教育部門を経済学の手法で研究する。アメリカではもう一般的な手法らしい。日本はこの分野で大幅に出遅れている。
かなりの説得力を持っているね。効果のある教育手法を導き出すにはどのように実験し、どのように分析すれば良いのか。ただアメリカの後追いでしかないんだよね。追わないよりはマシだが。日本ってこういう実験をしづらい事情があるんだろうなー。後追いなりに、追いかけて紹介してくれる本って感じかな。
あの南雄太のキャリア序盤までの軌跡をたどった書。子供向けですね。桁外れな身体能力、並外れた強心臓。どうしても我々はキャリア中盤のあの事件を知っているから、それを意識して読まざるをえないっていうね。田代まさしがもう薬やらないって本を書いたのを、そのあとまた捕まった事実を知りつつ読むのと似ている? ただ好GKだったのは間違いないよねえ。
「かたやぶり」というと最近ではドリュウズかな。ポケモンの。あと私は最近iriっていう女性シンガーの曲を盛んに聞いてるんだけど、この人がよく「かたやぶり」という単語を歌詞に使う。まあ、単なる余談ですが。
楽天の英語公用語化の影響を分析した話。言語的疎外者、文化的疎外者、二重疎外者、そしてバイリンガルと分類して、それぞれの適応について述べている。まあ調査の結果というか結論は割と単純なもので、最初に述べられている通りで、記述は長いんだけどずーっと同じことを言っているようにも思えてしまう。
言語と文化は可分なもので、英語化したから欧米の文化になるかというとそうでもなく、日本文化が輸出されることになる。楽天は日本企業だからね。企業の中ではコミュニケーションが活発になった効果が大きくて、メリットは絶大だったろう。しかし楽天は朝礼があって毎週CEOが演説を打つとか…すげーな。日本企業でもいまどき普通やらないよそこまで。
DeNAの創業者が語る。まー創業者の言葉ってのはだいたい面白いよね。DeNAといえばビッダーズやモガべーならぬモバゲーです。私はソシャゲもやらないしDeNAの顧客ではなかったんだけど、今や彼らはブレイブサンダースのオーナーですからまあ、今は私も顧客なのか?
この本は失敗談を赤裸々に笑い語ったという形式ではあるが、成功した企業なので最後はまあ…そうなるよね。悔しくて今でも根に持っている…みたいな話はないし、失敗談もありがちな話が多いかな。結局は人が頑張ってどうにかするしかない。頑張ったんだねぇ。
メソッド全盛のコンサル業界で対人オバケ最強説を唱える。なるほど。
そもそもメソッドが生み出されたのは、対人スキルは育てることが難しいということから来ていたのではないのかな、と思ったが。この本では対人スキルが天与のものであり、まるで対人スキルを鍛えるメソッドがないかのような言いようであって、そこはちょっと引っかかったね。
実は私も対人スキルはゼロに等しい。まあ管理職をやるつもりがないのでどうでもいいこと? そんなことはないけど、そこはストロングポイントではないと認識しつつ前に進むことでどうにか誤魔化しているわけだが。ただメソッドも信用してなかったりする。結局優秀な奴が集まったらメチャクチャやってもどうにでもなるし、ダメな奴を集めたらどんなメソッドも効かない。ミもフタもない話。
一気に読み終わってまずすることは、世界地図か地球儀を引っ張り出して「マラウイ」を探すこと。どこなんだ…アフリカの下の方の内陸で、大きな湖がある国ですね。なるほど。
この本は、そのマラウイで起こった壮絶な飢饉、その影響で中学校を中退することになった少年が小学校に作られた図書室に通って独学で物理を学習し、廃品を集めて風車を作って電気をもたらした物語だ。マラウイでは電気は万人のものではない。国営(?)の水力発電はあるが品質は悪く高価なんで、ほとんどの家には電気が来てない。しかし少年は電気でやりたいことがあったのだ。まあ、闇に生まれた…天才ですね。メイカームーブメント!
悪どい企業に迫る本。やばいやつだね。こういう本、割と好きなんですよねー。
むかしネットで読んでた記事もあるんだけど、本になってたのね。
いろんな立場の見方をしながら記述が進んでいくんだけど、全体的に見れば会社のシステムを設計する上で賞罰のバランスを間違えるとこうなる。社員の立場ならそういう場所からは早く逃げたほうがいいだろう。顧客の立場なら? 社員とは近づきすぎないほうがいいだろうな。
まあこの会社の事業を通じて利益を受けた顧客や顧客の顧客も多いから成長した企業なんだろう。
料理ライターのあの人が、なぜか本がよく売れた日本を訪れた。その濃厚な滞在を書く。ちょうど築地から豊洲への移行の日。築地の生き字引のような人物に案内を受けたり、寿司アカデミーで寿司の技術を学んだり。
寿司は私も自宅で握ることがあります。手巻き寿司にするときと、握り寿司にする時がある。学んだわけではなくて、「すしのこ」と刺し身を買ってきて自己流で握るっていうね、あと海苔も軍艦に必要だな。家族で生魚を好むのは私だけなのでw、大抵は具が余る。家族はツナマヨとかタマゴとか稲荷とか食ってるんだもんな。あれはあれで美味しい。まーでも子供もマグロとサーモンくらいは食えるか。
ブラック企業の人々を軸に交錯する物語のオムニバス。かなり読ませてくれた。
パワハラ体質の人っているんですよねー。あれって持って生まれたものなんですかね。どういう経緯でパワハラクソ野郎になっていくのか、不思議だよ。
うつの病魔に襲われた将棋のトッププロ棋士。その治療の過程を記した本。
境遇としては、兄が精神科医で妻がプロの碁打ち。入院先は慶應病院…思いつく限り万全とも思えるサポートを受けつつ、それはつらい治癒への道行き。書いてて辛くないのかな…と思ったら、書くのは治療の過程でもあったというオチが終盤に語られる。
すげーリアルな記述で、珍しいと思った。重度のうつ治療の経験の記述ってだけでも珍しい。少なくとも私は初めて接した。それがこの人みたく著名なプロ棋士みたいな頭脳労働の勝負師ときたらもはや、唯一無二かも。めちゃくちゃな症状のキツさ。描写の現実感が圧倒的なんだよ。段階的な回復も感じられてくるので読んでいくほどに辛さが弱まっていき、そのため読後感は良い。最初はどうなることかと思ったが。