ネロ・ウルフのシリーズ。今まで読んだことはなかったけど、巨漢の安楽椅子探偵だね。人気はあったはず。
かなり楽しめた作品になった。依頼人もそれなりに活躍したし、主人公も暴れたし、まさかゴムのコールマンがコールマンのゴムだなんて。描写は少ないが依頼人は美人らしいしね。本人の描写ではなく周りの反応の描写だけで美人と思わせるところがなかなか、うまいんだよな。そう思った。
ネロ・ウルフのシリーズ。今まで読んだことはなかったけど、巨漢の安楽椅子探偵だね。人気はあったはず。
かなり楽しめた作品になった。依頼人もそれなりに活躍したし、主人公も暴れたし、まさかゴムのコールマンがコールマンのゴムだなんて。描写は少ないが依頼人は美人らしいしね。本人の描写ではなく周りの反応の描写だけで美人と思わせるところがなかなか、うまいんだよな。そう思った。
物理学者って論理がおかしくなることがありますよね。理論があるから現実でも起きないんだ、とかそういう言い方。現実を説明するのが理論であって、理論を実装したのが現実、ではないのに。
コンピュータシステムの世界ではなく現実の宇宙が相手なことが分かっているのだろうか。相対性理論は光が最速であることを「決めた」わけではないよね。現実に光が最速であり、それを説明する理論を考えたよ、反証ないでしょ? というだけであって。
辞書編纂に関わった若者たちの物語。すごい熱い話だった。執念よ。
よろずのことのはと言っても今や言葉の数はよろず(万)どころではなく、それを集めて解説した辞書ともなると、編纂するのは並大抵の労力ではない。IT技術の一般化によってだいぶ軽んじられてしまいがちなところはあるが、世の中で使われている語彙のスナップショットというか、その時代の考え方やコミュニケーションの全てをまとめたようなものだからなあ。
言葉があるから始まるのだ。ほとんど全てが。
3歳と打とうとしてしまうが、それでは意味が違う。
ただの悪口大会のような話で、今の基準だと駄作だろうな。イングランドの歴史の知識があれば、もう少し違ったかもしれないが。ただ悪人は悪人らしく戦い、善人は早死していくだけだからなあ。悪口は良くないよ? チクチク言葉は禁止されてるんだよ?
地球の人口が爆発し食糧難に苦しむ中、木星の衛星ガニメデへの移民に入った少年を描くSF小説。
開拓者というか、先に植民している人がいて、後から大量に送り出された人々。まあバラ色の生活のように騙されて来た、ある種の棄民? という地球でもよくあったやつね。ボーイスカウトの話とか、まあいろいろ話が出てきて。文体はハインラインだ。回想のように、解説的な進行。
隣人が強すぎた。死なないにも程があるな。父親も判断力が強い。人間とはかくありたいものだ。特に、大人の男ともなると。
短編小説集。秀作揃いだった。文章の構成が上手いんだろうな。ストーリーとしては、職業に特有な出来事の中で小さな謎を解明する心理描写なんだけど、自然に引き込まれていく。
自分の職業で起きうる出来事で、こういう物語を書けるかなーと思いながら読んだ。前任者によって仕込まれたバグを運用でカバーしていたところ…嫌な話だなこれwww
いいですか皆さん、ザリガニは…鳴く!
とても惹き込まれる文章とストーリー。もしさかなクンの実家がとんでもなく貧乏で、家族が次々に逃げ出してしまったら? みたいな話。
湿地で一人で生き抜く少女、近づく男たち。その観察力と執念深い収集癖。そして頭が良すぎるんだよな。小学校にすら通わず、他人との交流も限定的で、独学でそこまで行くものなのか。なんかすごい話を読んだ。なんて物語なんだ。結末がやばい、という謳い文句の通りではあったが、この物語の魅力はやはり途中までの展開だろう。全体的には、過去と現在が順番に描かれて最後は追いついて統合されていくわけだが、過去側の展開がすごいわけよ。
水と空気と太陽はただ!
時代ですかね、なんか時間の流れがゆっくりしている。そして空気が暗い。平成初期ってこんな感じだったか。これで昭和じゃないのか。
現代と比べると、ストーリーの進みが遅い。これ読むのはダルいぞ。逆に、今の小説を平成初期の人が読んだらついてこれないのかも。ハイスピード超展開すぎて。ケータイ小説が進化して今があるのかも?
そういう意味では内田春菊だけは疾走感があった。しかし下品な作家だとは思ってたけど、やはり下品なエロ。こんなのをありがたがって読んでいたなんて。
やっぱ名乗りが熱い話は傑作確定なんすよ。大阪城での、まさかの名乗り。ヤバかった。震えたぜ。これだから小説読むのはやめられねーんだよなー。
その後も熱い話が続いて、かなりとんでもない、良い話だった。大阪こえー。
昔の、いざ鎌倉、みたいなのってこんな感じだったのかな。
同姓同名のヤバい殺人犯がいた場合の話。大山正紀、出てきすぎだよ。だいたい少年法が…著者だって書き分けが大変…いやむしろ楽しんでいたのでは。
同姓同名の悪名が人生を狂わせるというのは、ありそうで怖い。悪名と無縁の著名人で考えても、鈴木イチロウなんて何人いるんだか。私ことわたなべはありふれた名前で、下の名前もかなりありふれている(非公表です。書きませんよ? 少しはバレたくないのでね!)ので、同姓同名は多いと思う。その中の誰一人として悪名を轟かせずにいてくれて、心底ありがとうと思った。