うーむ。暗がりの街の、スプラッターな話だった。誰も幸せにならずにほとんどの人物が死んでいく。ニンジャが出てきて殺せば、まだ良かったのだが。
ちょっとこういう話は嫌だな。ハッピーエンドにならない雰囲気は序盤からあったんだけど、それでももうちょっと手心があっても、良かったんじゃないかな。
うーむ。暗がりの街の、スプラッターな話だった。誰も幸せにならずにほとんどの人物が死んでいく。ニンジャが出てきて殺せば、まだ良かったのだが。
ちょっとこういう話は嫌だな。ハッピーエンドにならない雰囲気は序盤からあったんだけど、それでももうちょっと手心があっても、良かったんじゃないかな。
短編集。雰囲気ありますね。登場人物が重なることに途中で気づいた。もしかして一人称主人公は同じ人? ちょっと油断してたわ。ワープ技術が普及する世界で、サブ主人公のなかちゃんが大活躍する(違う)。
最初の、表参道へのワープの話が良かったな。無駄に多い人名は気にせずにいればいいと思う。
しかしうら若き女性二人で行き先も聞かずに初対面のおっさんたちの船に乗る無防備さはどうだ。そんなんでメキシコに行って、生きて帰れるつもりなのか。そこは気になるね。おっさん自身によるツッコミが入っていたが、教育上のよろしくなさがあるよね。
読後感がなかなかすごかったな。
高校生の物語。メタ視点というか、そんな視点を持つ主人公の独白で進む。最初はちょっと不安に思う滑り出しだったが、だんだん世界に引き込まれていく。TVドラマになるのも頷けるいい出来だった。ドラマは見てないから出来のほどはわからんが、救済と破滅のコントラスト。
自分のことはケアしないし、この自己が固まっていない儚さが10代ってやつなんだよな。そしてこの治安の悪さが…どこだよこれ? っていう。首都圏っぽい描写はあったけど、コンビニ前でボコられたり駅で殴り合ったり、メンチ切るだけで喧嘩売ってくるやつを適当にその場で調達してきたり、しないよね。
自然科学者の冒険記。まあ、あのダーウィンだ。誰もが知っている。今から約200年前の話。地図を見ながら読むといいと思う。フエゴ島とか、マゼラン海峡とか、知っているようで全然知らなかったからな。
自然物に対する観察は当然あるし、奴隷制に関する記述もあり、人や国や制度に関する観察もしていたことがわかる。この全てに、後の大研究につながる発見や考察が多くあるんだな。何度か体調を崩しながらの旅になった。大地震と津波も経験している。そこでも、観察と考察。学識の高さを感じさせるが、これ当時20とかそこそこの若者だったらしい。すごい。傑物だ。
多くの金と労力をかけて失敗していった製品たちを振り返って小賢しく分析を加えた本。懐かしいものもあり、実際に私が買った製品もある。あったなあ、と。そうすると、一概に失敗したとも言い切れないんじゃないか。
私は今までクソ製品も買ってきたけど、そういうマイナーな、スケールの小さいクソ製品はこの本には出てこない。でかい話を選んで、大企業のやつばかり。しかも反省をもとに後継機が大成功していたりするし、悲壮感はない。
今まで私が読んだ中でも、脳梗塞の話や振り込め詐欺グループの話など、自分の経験や社会問題についてノンフィクションの良い本を残しているライターが、父を看取った話。タイトル通りだ。彼の父は、晩年にネット右翼になってしまったのだ。本当にそうか? 私も当時読んだが、週刊誌に寄稿した文章はかなり話題になっていた。
しかしですね、読み終わって思うに、タイトル詐欺? 「ネット右翼になっていなかった父」じゃないですか。あるいは、「息子にネット右翼ってことにされたまま死んだ父」? そのほうが売れたんじゃないのかな。一見ネトウヨのようでいて、実はそうじゃないケース。「誰が父をネット右翼にしたのか?」でもいいか。タイトルしか読まない読者もいるんだよ、と逆ギレしたくもなるよ。実態と、ほとんど真逆ではないか。
PFNの人によるLLMの解説。あのすごいやつは実際どうなってんの、というね。
わかりやすくて良かったですよ。分かったところで何ができるかっていうと、アレなんだけれども。
PFNみたいな会社の人だとどういう感情を持つんだろうな。主役級の頭の良さを持つ集団だと思われているけど、LLMの最近のビッグウェーブから見ると、割と蚊帳の外? みたいな感じになっている。やられた感を持っているんだろうか。その辺の感情はこの本の文章からは、見られなかったな。そういう本ではないのかもしれないね。実際この本の文章の中でPFNが登場することはなくて、著者プロフィールまで待たされるんだ。
エース級…というかエースそのものの、フランス料理の料理人の自伝。偶然と必然に導かれてその道を歩む。増毛出身か。留萌本線の終着駅だが、最近縮まってもう電車通ってないらしい。そこの貧しい漁師の子だった。なかにし礼と同郷(世代は少しズレている)という奇妙な?縁。ニシンが来なくなって廃れた町か。
米屋の住み込み配達を振り出しに、持ち前の性格と技術で頂点を目指して修行を重ね、たどり着いた料理の真髄が語られる。面白かった。破天荒というわけでもなく、無知からの必死からの…
言わずとしれたキーン氏に当時の日本語学習について尋ねて、そのインタビューを本にしたもの。海軍の日本語学校があって、それがでかかった。それ以前にもいろいろな言語を学習していたらしいが、当時日本語は教える人も乏しく教材も少なかったらしい。中国に関する研究が日本で進んでいたから、中国の研究のために日本語の論文を読む、という需要はあったらしく、そのための教材みたいなのくらいしかなかったらしい。その中でまともだった教科書が長沼さんのやつだったとか。その当時の教科書を見ながらあーだこーだ。
謎めいた女への初恋を述懐したもの。イキイキしてんなー。しかしこれはティーンエイジャーの目で見た光景を記述したものであって、実際はここまでのものではなかったんじゃなかろうか。本人は本気で大きなものであっても、、、というのはよくある話で。
まあ最後まで覚えきれなかったけど、無意味と思われる登場人物がいて人数がかさ増しされているし、見え見えの伏線もありつつ、まあ楽しい記述ではあったことだ。
おれも普通に詩を朗読するようになっとかないとなー。こういうのは普段からの心がけが大事なんだよ。