大掛かりなSF、未来歴史物。結構好きな人多いんじゃないかな。私もそうだが。この、しっかり作り込んである非現実世界の中での、リアル感。この世界を表現するには多くの文字数が必要で、実際かなりの長編だったけど、一気に読めた。マンガやアニメにもなってるんですね。人気作だったのか。
序盤から意識させてくる事実、そしてラスト付近で明らかにされる事実の衝撃。読んだ後でWikipedia見たけど、記述が壮絶なネタバレもいいとこだなー。そこまで書いていいのか? 罪なのでは? 疑問に思う。
大掛かりなSF、未来歴史物。結構好きな人多いんじゃないかな。私もそうだが。この、しっかり作り込んである非現実世界の中での、リアル感。この世界を表現するには多くの文字数が必要で、実際かなりの長編だったけど、一気に読めた。マンガやアニメにもなってるんですね。人気作だったのか。
序盤から意識させてくる事実、そしてラスト付近で明らかにされる事実の衝撃。読んだ後でWikipedia見たけど、記述が壮絶なネタバレもいいとこだなー。そこまで書いていいのか? 罪なのでは? 疑問に思う。
雪山でヨボヨボのおじいちゃんが強盗団と戦う話。街中ではダメ男でも雪山では最強の百獣の王? ってわけでもなくて、うーん…まあ、アクションだと思って見たら、ダメなんだと思うよ。静かすぎる。
最後のやつの倒し方はちょっとどうかと思った。罠くらい使うのかと思ったら、行き当たりばったりのイチかバチかだったなんて、いいのこれ? と思ってしまった。
携帯メールで書かれた、見開きサイズのショートショート集。一般公募からプロの小説家が選ぶ、みたいな形式で、選ばれたやつらね。
まあちょっと素人っぽいのも多いけど、この中では冷凍しらすのやつが良かったかな。
プロ2人の作品もある。クオリティは流石にプロだけど、このプロたちは本当に携帯で書いたのかな。長さを決めて普通に書いたんじゃないか疑惑(?)。佐藤正午のは連作だから、ちょっとずるい感じがした。
麻雀プロの自伝的小説。四暗刻の人ですね。本田がトップを取って宣伝するとなったときに、その時点でタイトルしか読んでいなかった(?)やつ。理工学部から社会人になりOLをやっている麻雀打ちが競技プロになり、ちょうど発足したMリーグのドラフトにかかって活躍する。
活躍と言っても雷電だから、チーム自体は弱いんだけどね。黒沢自体は雷電のエース的存在だからなー。
一部の団体名を除いて名前は変えてあるし脚色も多いんだろうけど、かなり自身の過去を反映したものになっているみたいな感じでした。
物理学者ミステリシリーズ。やったー短編集だー。待望の短編集、安定の出来。長編で練り上げられた完全犯罪を暴くというよりも、こういう咄嗟のトリックをサクッと見つけてくれた方が、私は好きだな。
主人公も、人柄がずいぶん丸くなりましたね。最初の頃はこんな奴じゃなかったのに…まあ、それも成長という意味があるんだろうな。学者の成長物語? と表現してしまったら、このシリーズのイメージが変わってしまうよ。
物理学者ミステリのアレ。また長編でした。アクション映画に出てくる米軍の秘密兵器のような機器が、まさかの登場。それでもこのシリーズらしく、割と現実的な設定だった。
今回は、若者の狂気という感じ。まあでもこれまでの長編と比べると、だいぶ正気寄りか。ラストのクライマックスは、映像映えしそうないい出来でした。
物理学者シリーズの長編。まるで孤島ミステリかよ…それでも、物理学者シリーズらしさをしっかり出せているのはさすがだなあ。
ただ、これまでの人物像と比べると、「らしからなさ」があって、意外性を重視したのか? 度重なる事件への取り組みを経て、丸くなったという…それで納得できるのかどうか。
物理学者シリーズの長編。このシリーズ、良いよね。
今回のトリックはかなり無茶ではあるが、説得力を持たせるには長編にするくらいの文章量が必要だったのかなあ。長編なのに、息をつかせぬ展開。何を疑い、何を信じるのか。楽しめた。しかし弁護士は何なんだ。顧問弁護士だと思ったら共同経営者だった、しかも…という。
(追記)
これ自分には通用しないトリックだよなあと思った。私はああするし、こうされる人生は歩めないし…思わずその辺のことを考えてしまった。それを「そんなアホなことする奴がいるはずがない」みたいに片付けられてしまうとねえ。
小説の達人による、噂がテーマの短編集。いやー外さないね。国宝級だ。
とにかく、いい読書体験だった。小説読むならこういうのを読みたいものだよね。空気までもが描かれている感じがする。不思議な現実感というか。まー虚構なんだろうけどさ。そのこと自体が信じ難い。
新聞記者が、妻の精神障害に関して奮闘した記録。すげえ話。ウルトラハードモード? よくやったなあ。壮絶で、ホントよく仕事続けられたよなーと思った。休職もしているみたいだが。中学まで空手をやっていただけあって、その基礎メンタルもフィジカルも強く、能力は高い。その男が巻き込まれた形で適応障害になりながらも、妻をどうにか救おうとする。
とりあえず凄すぎて自分の理解をあっさり超えてしまった。こういう人生を送る人もいるんだな。しかも、出世街道を進む、日本の新聞記者が。救いの見えない道を歩き、黒より暗いその道の中に救いを見出していく。