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山椒の実

ボーン・アルティメイタム

シリーズ3作目。記憶を取り戻し、過去にケリをつけた。これで終わりの最終形って感じもするけど、さらに続編があるんだよね。どういう続け方をするんだろう。まあそのへん、やりようはあるか。映画的には、単にアクションが見れればそれでいい。前作のラストから繋がってるという作りも良かった。疲れ知らず。とんでもない体力だな。

前作の冒頭でヒロインいなくなってどうすんだと思ったけど、代役ではなく1作目からいたあの人がまあまあなポジションに。1作目で気になっていた髪切り鋏の切れ味は劇的に向上していた。成長。

ボーン・スプレマシー

あのアクション映画の第2弾。今回も結構死にましたね、悪人も善人も。主人公は不死身の最強殺し屋なのに、控えめなキル数。敵方がとにかく殺しすぎるんですよ。どうかと思うよね。

前作よりは少しは記憶も戻ってきて、しかし頭の不調はどうなのか…前作の登場人物も何人か駆り出されてきて、死んだり、死にかけたりしていた。

嘘をもうひとつだけ (東野圭吾)

加賀恭一郎シリーズの短編集。練馬署の。以前に何冊か読んだことがあるなー。バレリーナのやつとか。この本にも冒頭の短編はバレエ関係で。当時の登場人物が出てくるかと思ったが出てこなかった。おそらく加賀が確認をとったという有識者があの人なんじゃないか、程度な感じかな。

「嘘」というテーマのある短編集ということで、かなり秀逸だった。変に不自然な舞台設定で凝るよりも、こういうのがいいんだよな。

蜜柑花子の栄光 (市川哲也)

3部作のラスト。

なんかフラフラしたミステリだったなーというのが印象。主人公に人物性がないというか…無理矢理つけたしたけど、そのまま行っていいんだっけ、みたいな感じで。

ちょっと自分の好みとは趣向が違うかな、という気がした。4件目は、犯人にとってはとんでもなくアンフェアで、可哀想すぎた。最後は少しだけ救いを残す結末になったのは良かったが。全体のプロットとしては、小さな謎と大きな謎、という構図はシリーズを通して変わらなかったね。

ボーン・アイデンティティ

アクションしかない映画だった。2002年か。海から拾われるところは神話的だったなー。カーチェイスには見とれたよ。

とりあえず、子供が死ななくてよかった。というのが感想。それほどに多くの悪人が死んだ。

シリーズになってるようなので、一通り見るつもりでいるが、どうなのか。続編なんて作れるの?

透明人間は密室に潜む (阿津川辰海)

少し捻ったミステリの短編集。SFチックな設定が多いのが特徴かなー。いきなり透明人間になる病気と来るわけだからね。SF的設定ってトリックの仕掛けに使うには、悪くないものですけど「あーこの本はそう来るのね、了解」みたいな受け止め方をしてしまう。

でも私としては、途中の、オタクのやつが良かったな。なんつーか、優劣ではなくて、その辺は単に好みでしかないが。

椿井文書 日本最大級の偽文書 (馬部隆弘)

椿井政隆という江戸末期の人騒がせな関西の武士が偽書を量産していたらしい。それにだまくらかされた後人が巻き起こす騒動を書いた本。かなり学術寄りの書き方になっているが、非常に興味深いものがあった。原因や結果について、いろんな分析があって面白い。

神社の縁起も地元の歴史の記述も、割といい加減だったりするんですね。行った先に石碑とかがあると、私なんかはいちいちありがたがってましたが、信じた嘘が書いてあることがあるなんて。

密室館殺人事件 (市川哲也)

名探偵の証明の続編。蜜柑が曰く付きの人々と一緒に密室用建造物に閉じ込められて、謎を解く。ハードボイルド感を漂わせていた前作の主人公・屋敷は話にしか出てこなかった。

大まかなプロットは一緒ですね。現地で大小様々な謎を解く。後日、大きな謎を解く。後日のやつは、蛇足という感じもするが、このシリーズのスタイルなんでしょう。シリーズと言っても次の3作目が最後みたいですが。

3作目も読む予定ではいます。そのくらいの面白さはあったと思うので。

ノーサイド・ゲーム (池井戸潤)

社会人のラグビーチームを舞台にした物語。それっぽい舞台設定と登場人物。なかなか面白かった。

現実ではスポーツの集客に関してはもっと苦労するんだろうな。ラグビーの試合は私もだいぶ昔に何試合か見に行ったことがあるけど、私のような「にわか」が行くような人気カード・ビッグゲームということもあるし、そこそこ集まってたよ。ただ屋外で寒い時期にやるので、普段の集客は厳しいんだろうなと思った。

よほど大きな出来事がない限り、サッカーでもバスケでも1シーズンでいきなり観客が倍増というケースはほとんどないと思う。ただ小説ではちょっと頑張ってすぐに結果が出た方が痛快だから、こういう描写もしょうがないかな。