後醍醐天皇の建武の頃に暴れ回った、北条氏の残党のヒーロー。若かったんですね。というか子供じゃないですか。
この頃の話ってややこしいから好まれていないのかとも思ったけど、戦国時代とかと比べるとややこしさは少ないんじゃないかって気がした。あとは、単純に史料があまり残ってないから、真相があやふやである、という説も。
結論としては、足利氏の戦力が強すぎたのかなあ…
後醍醐天皇の建武の頃に暴れ回った、北条氏の残党のヒーロー。若かったんですね。というか子供じゃないですか。
この頃の話ってややこしいから好まれていないのかとも思ったけど、戦国時代とかと比べるとややこしさは少ないんじゃないかって気がした。あとは、単純に史料があまり残ってないから、真相があやふやである、という説も。
結論としては、足利氏の戦力が強すぎたのかなあ…
大正期の大災害、関東大震災のときに起きた流言飛語によって引き起こされた朝鮮人虐殺を記した本。どういうメカニズムでそれが起きたのか、どうすることで防げるのかに興味があったわけだ。まーしかし読み進めるのも辛い、憂鬱ですごい話だった。しかし大正期か。あの頃で、こんな事実が許されるのか? 警察や軍も率先してやってたなんて。最終的には自警団が勝手にやったことにして全部なすりつけたの? 酷さ醜さが凝縮されている。
阪神淡路でも東日本大震災でも悲劇はあったと思うけど、関東大震災の時のようなことはだいぶ防げたんじゃないかと思った。自国民に退避を呼びかけていた国もあったよね。そういうのともリンクした。力のある国の人だと、だいぶ守られてるんだろうな。実際のところは技術…耐震設備の向上によって救われた命も多かったろうけど、人間の意識も進歩している。我々の子供の世代にはもっと進歩が進んでいるだろうか。
なんかすごい本。歴代の全天皇とその皇位継承がどうなされたのか、全部やっていく。その血塗られた(?)歴史。自分は南北朝とかよく分からなかったんだけど、理解できてきた。結末は謎だが…南朝が勝ったと思いきや、統一した時に北朝が勝ったの? まあ結局両方とも武家に負けた形になったという感じか。戦争で決着をつけようとすれば、そうなるよね。
外戚と院政についてはなんというか、すごいなという他ない。このパワーバランスがためらいもなく続けられるというのはちょっと理解できなかった。今の価値観だと、ネガティブな印象しか残らないな。
関西の文人の晩年を綴った文章。青空文庫で読める。彼は雨月物語が代表作ですね。妙にリアルな記述で、妙に引き寄せられるのは著者の力量か。
なんでこの作品を読もうとしたのか。たまたま読んだ新聞の記事に出てたので、雨月物語を読もうと思ったんですね。だけど青空文庫になかったので、検索で引っかかったこれを。かなり毛色の違った読書体験になりました。そもそも怪談話じゃないじゃん。怪談読もうとして、まさか頑固老人の晩年の日常を読まされるとは。
古い怪獣映画。古いっつっても平成になってから作られたやつですね。1990年代か。さすがに小道具に古さはあるけど、映像は良かった。俳優も若い。
結構楽しめたよ。たまにはこういうのもいいね。
物理学者シリーズ。なかなか良かった。セガールは最後まで出てきませんでした。期待してたのに(してない)。
推理小説としては、このトリックを考えついた時点で勝ちですよね。それに四半世紀に渡る因縁を付け加えたのは蛇足? それとも…
本に関する名作SFですね。新訳はどうなのか…まあ、詩のような感じで読みにくいのは間違いないな。現代の作家はこうは書かないだろう。読み手がついていけない。今となっては、自分もあんまり好きじゃない話では、あると思った。
現代のスマートフォン社会と分断インターネット・エコーチェンバー世界を予見していた? とも言える記述も流れている。
燃えない家、は良いなあと思った。火事というのは最も身近で、最も恐るべき脅威だ。地震雷火事親父のうち、地震は稀に起きる大災害、雷は室内なら怖くない、火事はとにかくやばい、親父(=自分)はクソ扱い…というね。
自閉スペクトラム症(ASD)の人は方言を話さないことが多いらしい。人はどうやって言語能力を獲得していくのか、という話にもつながる話。ASDの人の住む世界の理解にも。
いろんな仮説が否定されていく。けっこう面白い話も多かった。鹿児島とか、方言が強いという印象を持たれている地域でも、今は方言が廃れていっていたり。微妙な話しかたの違いなんかは普段意識してないけど、これから気をつけようかな。電車を降りることを指示したい場合の「降りましょう」「降ります」の違い…
雑誌の連載かなんかですかね。それをまとめた本か。テンポの良い言葉で地域ネタを並べていく。なんかこういうテンポの文章をずっと読んでると、自分がバカになっていく気がする。せっかく読むなら、もうちょっと重厚なやつがいいなあ。
内容はまあ、数年前の川崎市についてのあれこれ。書いているのが地元民じゃないとすれば、割と詳しく調べているなあと思った。自分は川崎市中原区に20年以上住んでいるけど、百合ヶ丘と新百合ヶ丘でどっちが強いかも知らなかったんだよね(まああのあたりは南部とも北部とも別だからな)。川崎と新川崎は川崎の方がだいぶ強い。百合ヶ丘は逆か。原宿と新宿は…
絶滅危惧種の保護や、絶滅した動物の復活の話。答えのない課題。
動物側にも文化的な側面があるというのは、なるほどと思った。カラスの話で出てきたが。絶滅寸前のカラスのDNAを保存、復活させたとして、そうやって復活したカラスはもはや元のカラスではないと。鳴き方や飛び方など、親から子へ、群れの仲間から教えられることは多い。それがゼロから生まれるわけではない。人間で同じことをしたらどうなるか考えれば分かる。人類が絶滅したとして、日本人のDNAから1人再生したらいきなり日本語を喋って行列に並び始めるかっていうと、そんなわけはない。