ミーティングのファシリテータが使う問いかけの技術を突き詰めた学者による本。学者らしく整理されて書かれている、良書だと思います。テーマもはっきりしていて変な思想もない。実戦的な、技術。
お通夜ミーティングを避け、チームのパワーを発揮させていく問いかけの重要性とそのテクニックを示しているわけだが、なぜ問いかけが重要なのか。それはこの本を読めば分かる。どういう技術で良いミーティングでメンバーの力を活かしていくのか。それもこの本を読めば分かる。
ミーティングのファシリテータが使う問いかけの技術を突き詰めた学者による本。学者らしく整理されて書かれている、良書だと思います。テーマもはっきりしていて変な思想もない。実戦的な、技術。
お通夜ミーティングを避け、チームのパワーを発揮させていく問いかけの重要性とそのテクニックを示しているわけだが、なぜ問いかけが重要なのか。それはこの本を読めば分かる。どういう技術で良いミーティングでメンバーの力を活かしていくのか。それもこの本を読めば分かる。
何を隠そう私は北多摩南ブロックの小金井市出身なので(空白期間もありますが)、まさに地元の話が語られた散歩エッセイ。
三多摩…ありますよね、そういう言い方。軽く蔑視が入っている差別語という扱いだったはずだが、書籍のタイトルにしちゃって大丈夫かこの人?
中身は、まさにあるあるの宝庫で、懐かしく思った。私よりはだいぶ上かな、世代は。
創作するものに特有の? 観察力というか、そういうものも感じられた。著者はかなりいろんなことをやってきた人だから、そういう経験に裏打ちされたものがある。まあでも後半はダレたような気もした。しかしまあ、地元の人以外は読んでも楽しめないんじゃないかなとも思った。
時間についてうだうだ述べていく本。当代最強のイラストレーター、ヨシタケシンスケがイラストを担当している。さすが、味のあるイラストでそそられるね。
結局、分かったような分からないような話に終始した印象。まあ、そういう本なんでしょうね。もともと、身近ではあるが明快なテーマにはならないやつだ。
父親が早死し、借金のカタに吉原に売られた女性の日記。まあ周旋人や周りの人を恨んでどうなるもんでもなくて、どう考えても母親が悪いんだけど、そこはなかなか恨めないんだろうな。最後の方は気づいているようだったが。
生々しくもひどい話だった。随分キツイな。こんな人生もあるんだな。全ての人が幸せになる世界はかくも遠いものか。この日記の冒頭が大正時代、1924年。今からちょうど100年前。100年経過して、今はどうか。どうなのか。たとえば当時と比べて教育や経済は進んだわけだけど。
またホラーかー。ミステリのつもりだったのに…まあ蝋人形でホラー要素ナシはさすがに無理すよね。だって蝋人形で、なおかつ館だもんね。
しかしこの探偵、最初からいろいろ知りすぎじゃないか? こんだけ知ってて手こずるのか。
まあ推理自体は大したことがなく、凡庸な警察官が普通に捜査していればこの探偵よりも早く解決できたに違いないし、最後のカード対戦は何なんだ? 何がしたいのか。思わせぶりな悪役も、退場はあっさりというか、「ついで感」が強いというか…これはどうなんだか。もうちょっと主役を張ってもよかったんじゃなかろうか。
世界遺産の長崎の隠れキリシタンに関するあれこれを扱った本。書物なしの口伝で伝わるその教えはどのようなものか。キリスト教の本流でも聖書やなんやらはありつつ、教えは変容しているわけで。書物なしで隠れて信仰を続けて歳月を重ね世代を超えると、どうなるか。
明治以降もいろんな歴史が積み重なって今の状態になっている。それを書き記した、貴重な一冊なんだろうと思う。なかなかに、深い。読んでよかった。
統合を図るカトリックとの緩やかな対立関係もある。日本の学者がカトリック側からの視点しか持っていないのは残念に思う。まあ、キリスト教のような攻撃的な宗教だと、どうしてもそうなるよな…
うーん、設定が…そしてトリックが…割とお腹いっぱいになりがちなミステリ。かなりスリリングに読めた。
しかし、ゾンビねえ。っつーかそれはスプラッターじゃないか。ゾンビにミステリか。ソンビ自体が心の中のアイコンでもある。
次はなんだ、サメか。サメミステリか。それなら読みたい。
昭和の脱獄王の伝記。昭和を彩るダークヒーロー? すごい話だった。淡々とした記述の連なりに我々の心は釘付けに。佐久間(仮名)ぁー
身体能力、北国の山野におけるサバイバル、心理戦、意志の硬さ。あっさり自首する正直さも。色々と人より優れているものがあって、それが脱獄という一点に向かうところに哀しさと楽しさが。
現代の脱獄ロマンと言えばカルロス・ゴーンだが、あれもすごかったよね。異国で一度は救世主になり、その後に理不尽を受けてからの空からの大脱出。かっこえー。生きるなら、ああいう人生がいいな。
まだるっこしい人物紹介からのスタート。数え歌殺人のような事件をその人物が解決していく。弓矢かー。だからってハンガーゲームを思い出す必要はなかったが。
しかし容疑者が絞り込まれるのが、対象が死んで減っていくため、ってのがちょっと探偵どうなんだ。わかってるげで、分かってない。どうでもいい蘊蓄はいいから、仕事しろと。宇宙がなんだってんだよ。それ饒舌に話す必要ある? そして最後は50%を当てて終わりなんだが…
話としては面白かった。こういう古典もいいよねと思えた。
テニスの競技で生きていけるプロ選手はランキングで100位以内、と言われているらしい。100位以内であれば4大大会に予選なしで出場できて、この本戦には出場するだけで賞金400万円くらいが貰えるので、4大会で1600万、これで暮らせるのだと。
100位に入れないと予選からの出場で、途端に厳しくなる。そもそも、本書の主人公たる関口選手を含めて、大多数のプロ選手は予選にすら出れないのだ。したがって、小さな大会でポイントを稼いで100位に入る、というのが多くのプロ選手の目標になる。小さな大会ってのもレベルで区分けされていて、ポイント格差がすごい。ジュニア時代にトップ選手だった関口選手は、その100位以内を目指してもがき続けている選手。プロになるまでの歩みと、きつい環境を記録していく。