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山椒の実

ヴィクトリアン・ホテル (下村敦史)

高級ホテルを舞台にした小説。我々は今夜、100年の歴史を目撃する。人々の人生を見守りながら紡がれる、そんな物語。この著者らしく違和感を散りばめつつ、気持ちよく収束していく。なかなか良かった。

現代の理不尽クレーム入れたもん勝ち的な社会も描きつつ、女優の、弁当屋の、プレイボーイの、泥棒の、小説家の、ホテルマンの人生はそれぞれこのホテルで交錯し、時間は進み、物語は進むのだ。