人間に向いてない (黒澤いづみ)
カフカ系? 引きこもり若者が異形に変異する病が日本を包み込む。何かの比喩ではあるだろう。若者の心はどうしても傷つきやすい。大人も、傷つけようという感情を持ってしまう難しさがある。そんなことを思わない行動ですら傷つくのに。
変態が不可逆で死亡扱いまでは設定だが、そこから法事の話になるのはリアルだった。なるほどそう来るか。
こういう話でいつも思うのだが、変態する時に痛みがあるのどうかは気になるところ。かなり痛そうだからなあ。一夜にして、気づかぬうちに、ってことだけどそんな説明では無理がある劇的な変化だ。ある程度、麻痺するのかな。
しかし犬を捨てる話はひどかったなあ。
終盤の展開をどう評価するのかは? 蛇足か。きれいに始末をつけたとも言える。好みは分かれると思う。終盤がなければ、単にシュールなだけで終わってしまうかもしれない。これはそういう話ではないので。