あなたの名 (小池水音)
AIに人格を移せば不老不死じゃん、て話の物語。それを老人文学の使い手がどう描く。
序盤は直前の人称とセリフの主が違うケースが多くて、こいつ誰? が多かった。こういうセリフの見失いは最近の小説には少ないパターンだよね。昔はよくあった気がする。
死期の迫った養母の記録を続けるうちに、老女の中に記憶がよみがえってくる。混濁しながらも作業は続き…
混濁老人主観の内省文章かー。文章自体には美しさはあるな。自分の好みでは全くないが。
表題作の他に、映画監督の取材の短編があった。同じテイストのある話だった。こっちは無職若者(中年?)主観で意識もしっかりしていた。このくらいの長さのほうがいいんじゃないかな。中途半端なラストで強制的に余韻を残すスタイルだが、ちょっと残そうとしすぎで、自分には何も残らなかった。