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山椒の実

暗殺者の正義 (マーク・グリーニー)

ちょうどベネズエラの大統領が誘拐されたところで、大統領誘拐物語だ。昔からやってんだねアメリカって国は。これのどこが正義だという見方もあるだろうし、これこそが正義だという見方もあるだろう。民主主義と教育でどうにかなる範囲であるならば、あるいはそうでないならば。

ずさんな計画で目的を達成するには? というテーマが全編を貫く。普通死ぬ。どうなってんだ。計画も計画なら、現場の判断もずさんすぎるだろうよ。

主人公の判断力もたいがいだけど、カナダ女がひどすぎた。全体的に運頼みの側面が強い。前作ではまだ敵がずさんだっただけで、味方は時間も装備もない状況に追い込まれてからのスタートだったからな。しかし今作はどうなの? 味方が準備もなしに自分から死地に突っ込んでるよ。失敗が見えてからも、十分引き返せたのに、まさかのゴー決断…アホすぎる。敵はそれに輪をかけて間抜け状態。

なんだかなあ。お互いに最適行動を選択し合った全力戦を見たいものだが、マジで誰も全力を出せてないんだよね。常在戦場どこいった。

そして相変わらずの怪我持ち行動。いや動けんって。手術の時に痛み止め一錠を飲み忘れて悶絶した経験があるオレが思うに、この描写のような怪我でノードラッグ野郎が何歩も動けるワケがないんだなあ。寝たままで、指の10cm先にあるナースコールにすら手が届かなかったぞ実際。マジで死を覚悟したよ大病院の病棟ベッドで。それが設定上いくら鍛えてるからってさあ…おまえら現実を知ろうな。主人公だけは麻薬に頼っている様子があったので安心だが、他のやつは無理がないかい? 主人公も無意味にドラッグを断とうとしたり。いやノードラッグは無理だろあんたの戦闘スタイルじゃ。大怪我上等だもんな。

まあ頭がイカレるほどの強い薬はともかく、少なくとも普通の痛み止めは必須だ。こいつのようなやつは、毎日飲むべき。予防的にもね。