ニワトリ 愛を独り占めにした鳥 (遠藤秀紀)
ニワトリはなぜニワトリなのか。おおニワトリ、ニワトリ! あなたはどうしてニワトリなの? 生物学者は語る。
最初の章からすごいな。現代の鶏卵鶏肉生産の効率化が冷徹な描写で語られる。この工場的な生産体制において、愛とは。いろいろな品種改良の話、文化的な話も。
セキショクヤケイというニワトリの原種を追う話が全体を締めつつ、ところどころ皇室を絡めながら感情や好悪を込めてニワトリを語るのだ。オジサンはあまり好き嫌いを前面に出さないほうが…とヒヤヒヤしてしまう。
まあ、ぶっちゃけると、あんまり面白くはなかったな。語り口もウザさが勝つ。もともと興味のない分野だからかもしれない。なんで読むことにしたのか、その記憶がない…
あとはそうだな…人類10000年の成果である白色レグホンやブロイラーの話は良かった。おかげさまで我が家も助かっている。