月を盗んだ男 NASA史上最大の盗難事件 (ベン・メズリック)
いいじゃん月の石くらい貰っても。でかいんだし。地球の石と大して変わんないでしょうよ。領地も確定してないんじゃないの。自然物だろう。これが財産だとしたら、そもそもがNASA自身が月から盗んできたものだろ。
あらすじとしては、、、
婚前交渉の咎で実家から勘当され絶望の淵を彷徨ったユタ州のモルモン教徒がエース級サイエンティストに転生、NASAデビューをきっかけに陽キャ化。しかし駆け落ちしたモデル妻とは不仲になっており、ベルギーの石マニアと悪魔合体したFBIも暗躍を始めていたのだった。そこに謎の研修生美女がロケットめいて高速垂直リフト射出され…
途中から思わず脚色入ってしまいましたけど、どんな物語だコレ。設定詰め込みすぎにもホドってもんがあったっていいんじゃないの? 実話なのがスゴい。まさに事実は地球小説より宇宙。奇想天外だ。しかしこの主人公はいかにもNASA的な人物で、まるでNASAを体現したかのような人格・冒険心の持ち主なんだよね。モルモン教徒らしからぬ個性。
犯罪記録として読むと、ここで起きたことは犯罪としては稚拙であって、悪さもそこまではないと思う。誰も傷ついてないわけでさ。アメリカには情状酌量とかないのかな。罪に問うには惜しいくらいだ。過大な量刑になった。結局はNASAも官僚組織ってことなんだろうね。