家と街だったら街の方が規模が大きいだろうと。つまりトゲゾー甲羅だ。
家からは打って変わってハードボイルド刑事ドラマだ。誘拐事件でヘマをした刑事が、故郷の寂れた地方都市に帰ってきて捜査を続ける。地元のヤクザが暴力を振り回し、薬の売人軍団が野放図に暴れる。
救いのないクライマックス。極限まで傷つきながらもそれを受け止めてなお動じない主人公。そこまでハードボイルドしなくても…やりすぎでは? と思ってしまった。
あとは主人公を含めた主要登場人物、ほとんど全員が身勝手で、誰にも共感できない。マトモなのはひったくりのオッサンとかくらいじゃねーの? まあ他にも周辺の人物にはマトモなやつもいたか。だけど大してフィーチャーされてないから共感というレベルまで来ないんだよな。
次作は棘の国。そのあとは棘の惑星、棘の星系、棘の銀河系…と続編があるらしい。楽しみにしていよう。