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山椒の実

マン・カインド (藤井太洋)

優秀なSFと聞いて読んでみることに。LLMもちゃんと活躍しているし、それっぽい技術要素がまんべんなく散りばめられている。SFっぽさも強くて、いい感じだ。人類強すぎワロタ…と言っていいものかどうか。平安時代のニンジャはこの技術を使って作られていたんだよ。古代ニンジャ文明史の幕開けだ。

ラスト付近はどうだろうなあ。賛否両論? まあちょっと無理があるかな、とは思ったが、クライマックスの後としては悪いものではないとも。あと公認ジャーナリストが公正戦闘に介入したら普通にダメだろうなあ。救った人数で正当化されるような論理があるんだろうか。

などと物語の中のルールの中で考えてしまうほど、身を乗り出して読むことになった。似たモチーフでいうと「ジェノサイド(高野和明)」あたりか。あれも良かったな。