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山椒の実

熱き血の誇り (逢坂剛)

唐突かつスムーズな主人公スイッチ。ビヨンセに似た名前の歌手。時代とスペインと静岡をまたぐ冒険活劇。謎の地下帝国の吸血儀式。スペインの解像度と北朝鮮の解像度の違いはちょっと極端すぎないか。そういう、ワケのわからなさはあったと思いますね。

あと、ひねりすぎて主人公が忙しくなりすぎた感はある。こんな大変な時にあんた何やってんの、というね。タスクがあふれていて、ちょっとかわいそうになった。メンバー増員してやれよと。

いやーそれでも面白かったね。ドキドキさせるし、神々しい場面もある。途中でスペイン語とカタコト日本語しか喋らない設定の人物が日本語話者と普通に喋り始めたりしたような気がする?そんなことはどうでもいいんだ。

おんぶの不在のような描写は本当なんだろうなあ。と思って「スペイン おんぶ」で検索すると、なんと「おんぶ」という日本語の言葉自体がスペイン語の肩という意味の単語が由来だった。外来語だったとは。そんなことあるんだ! マジで驚いた。