仕事のためには生きてない (安藤祐介)
ブルシットな謎コンプライアンスの仕事をするロックンローラーの物語。サラリーマンからの共感を得やすい属性の人物を適当に撒き散らしてストーリーを進めてるんじゃないかという疑惑もありますね。私にとってはど真ん中になっていても不思議はない。
こういう小説は、なんかうまくまとめるんだよな。不気味さの残らない、後味のない物語だった。たまには読んでもいいかなー。しかしこういうのばっかり読んでたら、耐えられなくなるかもしれないな。なんで?
問題は、余命宣告されたやつだな。生き延びちゃうのかよ、からの死んじゃうのかよ、からの。まあ、物語上の役目を果たしてサッパリしたもんだけど、私はその人生を思う。果たして彼は。著者の都合で死んでいいやつなのか、どうなのか。