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山椒の実

かがみの孤城 (辻村深月)

名作だった。ストーリー、登場人物、文章のうまさ。圧巻の展開は度肝を抜かれ、そして震えた。こういうのがあるから読書はやめられねーんだよなー

まさかの異世界宝探しリーグ。girl in the mirrorのシーズンを通してどれだけのお宝を集められるのか。しかも中1とは。若すぎないか。中学生ってこんなに悩みが深いものでしたっけ? 私が幼かっただけかな。のほほんとボンヤリ生きていたような記憶があるが、この記憶も偽物を植え付けられたものだったりして。

期限が切られているのに、なかなか宝探しを始めないというのも中学生? いわゆる学生症候群というやつで、締め切り間際にならないと取りかかれないやつね。そう、会社の研修で出てくるやつだよ。

しかしティーンエイジャーはイジメばっかやりすぎなんじゃないですか? イジメの起きない小説はないんですかね。こういうプロットがウケるってことは、この世代は性格悪いやつ多いんですね。そして主人公をいじめられる側にしとけば共感を得やすいと。まったく最近の若者は…ブツブツ…

後半がスゴかったね。前半は伏線を散らしながら文章力だけで惹きつけておいて、後半で一気にカタをつける。