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山椒の実

はじめてのガロア (金重明)

流れ星のような伝説的な数学者、ガロアね。GFと言えばガロアフィールドだよね。計算機科学でもお馴染みで、RAID6のQパリティとかでも出てくる。普通のパリティでもそうなんだけど、XORってだけだとありがたみがないからなぁ。

それにしても、これを17歳から20歳まででやってのけて死んでいくなんて、すごい人生。20歳で死ぬのはなかなか勇気のいることなんだよ。オレも死ぬ時に言いたくなった。私の場合はすでに20歳はだいぶ過ぎたが。

この本は数学者の系譜を並べながらガロアの特異性と理論の内容についてわかりやすく説明している。それとともに、現在の数式が発明されるまでの数学、というものの困難さについて想像する。数式なしで数学できてたなんて…そりゃ超絶頭がいい人が、今は中学生が習うレベルのことを発見していたわけだよ。ローマ数字なんて使ってたらほとんど計算できないしね。それは漢字の数字にも言えるが、そろばんみたいなものを使って四則演算はできてたんだよね不思議と。なんてことを思う。人類と数学の歩み。

本自体はわかりやすく書かれていることは理解できた。内容を理解できたとは言わないが。ガロア難しいもんな。