暮らしのなかのニセ科学 (左巻健男)
ニセ科学がはびこる現状について述べた本。この本が7年前か。今はもっと激しい陰謀論が渦巻いていて、この本のような活動もむなしく、状況は悪化したと言えるだろう。いやはや、ひどい話だ。
この本では、ダイエットや健康系のやつから怪しい水やらEMやらマイナスイオンまで、やばい話のオンパレード…それが紹介されている。こういう、デタラメだけど科学っぽさで人を騙す輩というのはどういう倫理観をしてるんだろう。それを想像しながら読むわけだけど、うーん…金儲けのエナジーなのかなあ。それだけで説明がつくんだろうか。大企業もやってるからね。コンプライアンス委員会とかないのかな。どうなってんだ。世も末ですよ。
たぶんだけど、どっかで本人たちも信じちゃってるんだろうな。だからやめないし、善意と欲得の入り混じった活動になるんだろうと思う。世の中にとっては、害悪でしかないが。しかしEM推進する議員とかはいろんなアレがあるんだろうけど、大企業でのしあがるような人たちがマイナスイオン信じてんの? それ自体が信じ難いのだが。