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山椒の実

ビーグル号航海記 (チャールズ・ダーウィン)

自然科学者の冒険記。まあ、あのダーウィンだ。誰もが知っている。今から約200年前の話。地図を見ながら読むといいと思う。フエゴ島とか、マゼラン海峡とか、知っているようで全然知らなかったからな。

自然物に対する観察は当然あるし、奴隷制に関する記述もあり、人や国や制度に関する観察もしていたことがわかる。この全てに、後の大研究につながる発見や考察が多くあるんだな。何度か体調を崩しながらの旅になった。大地震と津波も経験している。そこでも、観察と考察。学識の高さを感じさせるが、これ当時20とかそこそこの若者だったらしい。すごい。傑物だ。

植物や動物、岩石といったものの観察から、人々の移動によってどんな変化が起きたのか推測したり、要は学者だ。

リーグという距離の単位は日本で言う里に似ていて、時代や地域によって違いはあるが、1時間で歩ける距離らしい。知らなかったな。ヤード・ポンド法の一部。あとは、当時の旅は荷物が多そう。立ち寄り先で交易的な行為をするので、地元民との交換用の品も多く運んでいる。

全般に記述としては自然観察録で、単調とも思える。内容は興味深くはあるが、読み物としては…楽しくはなかった。分量も多い。読んだのはところどころ省略した(実際は2/3も省いてあるらしい!)版で、そう書いてあるのだが、それでも長いと感じた。