エース級…というかエースそのものの、フランス料理の料理人の自伝。偶然と必然に導かれてその道を歩む。増毛出身か。留萌本線の終着駅だが、最近縮まってもう電車通ってないらしい。そこの貧しい漁師の子だった。なかにし礼と同郷(世代は少しズレている)という奇妙な?縁。ニシンが来なくなって廃れた町か。
米屋の住み込み配達を振り出しに、持ち前の性格と技術で頂点を目指して修行を重ね、たどり着いた料理の真髄が語られる。面白かった。破天荒というわけでもなく、無知からの必死からの…
終盤のミシュランに対する複雑な思いは語りきれていないのかもしれないが、長年やった店を閉めて新たな挑戦を始める宣言もあり、こういう本が出来上がったということだ。
YouTubeの動画は何度か参考にしたことがある。何だったかな、業スーで買った丸鶏をオーブンで焼いたときとか。まあ材料の問題もあってそのままでは作れないので、実際作るときは、よりシンプルなやつになるんだけど。美味しいですよ丸鶏オーブン。