同姓同名のヤバい殺人犯がいた場合の話。大山正紀、出てきすぎだよ。だいたい少年法が…著者だって書き分けが大変…いやむしろ楽しんでいたのでは。
同姓同名の悪名が人生を狂わせるというのは、ありそうで怖い。悪名と無縁の著名人で考えても、鈴木イチロウなんて何人いるんだか。私ことわたなべはありふれた名前で、下の名前もかなりありふれている(非公表です。書きませんよ? 少しはバレたくないのでね!)ので、同姓同名は多いと思う。その中の誰一人として悪名を轟かせずにいてくれて、心底ありがとうと思った。
調べると、ワタナベで日本の0.94%とのことで、大体1%と思えばいいのかな。これは思ったより少ない。大体50人学級だとほぼ全クラスに「わたなべ」がいるという経験をしてきたので。下の名前も大体同じくらいの頻度かなーと思うので、日本には概算で$1億 \times 0.01 \times 0.01 = 1万人$くらいの同姓同名がいるということになる。まあ時代によって名前の流行り廃りもあってそこまで多くはないだろうし、漢字の違いはあるとしても、1000人は下るまい。1000人が今まで悪名を被らずに生きてきてくれたというのは、なかなかいい確率なんじゃないかな。つまり…オレはついてる!
犯人には田中が多い、という小説もあったよな。あれは面白かった。いまだに強い印象が残っている。
この本自体は最後はどんでん返しも念入りにしっかり決めてきて、それっぽい教訓も残して、すげー本読んだ感が強く残る。自分の人生を生きようよと。道を極めようともがいた経験のある人間の言葉は重い。重いけど、さらに…