縄文の森へようこそ モリと精霊のおとぎ話 (榛谷泰明)
想像上の縄文時代の物語。民話に残る(?)縄文の風が。スピリチュアル? 縄文を伝えるライフワークに出会ったTVマンは語りかける。歩きながら。ポエムだ。実際、想像で語っているに過ぎない部分も多い。が、職業柄か、活動の中で各国各地の伝承に関して多くの話を集めているのは良いと思った。
自分の認識では、地続きだった頃に大陸側から来て住んでいたのが縄文人で、島になって独自の生活を続けて定住。その後大陸から海を渡って大陸流の稲作中心の生活を伝えたのが弥生人。ニニギの人たちね。混血と駆逐が進み、現在の日本人は多くが弥生系が強いが、アイヌとか北の方は縄文系が続行していた時期が長いので文化的な摩擦がある、というもの。
ほいで思ってるのは、今アイヌが存在しないとか言ってる変なのは弥生人の言い分だよね。大陸からきたニニギ…弥生系を代表する天皇制も大好きみたいな人たちね。私わたなべもその名から分かるように嵯峨源氏の系統なので、そっち系の人になってもおかしくはない。ただ現在は色んなものの混合の結果だから、どっちがどっちとか言っても意味ないと思うよ? 言ったって今ある苗字は父系だけしか伝わらないから、血のつながりも薄いよね。嵯峨天皇の御代から1200年、晩婚と仮定して30年で子供を産む世代交代を繰り返すこと40世代。直系先祖の数は $2^{40}=1,099,511,627,776$ だから単純計算、1兆人を超える。おくせんまん!おーくせんまん!! 地球の全員以上www 実際はもっと多いだろうよ。
私自身も通り一遍、一応ルーツを知りはするけど、上述のように血縁って世代をまたいだら強いものじゃないと思うし、あんまり尊重しないです→渡辺氏(wikipedia)。だから源氏物語を読んだところで、男主人公のモデルが先祖という感覚は、ない。
まあいいやそんなヨタ話は。むしろここでは、このヨタ話の本の話だ。
縄文人が森を破壊しなかったからと言って、それが思想だったわけではなくて、破壊できるだけの技術が発達していなかっただけだろう。できたら、やってたと思うよ。人類が文明以前から見境なく多くの絶滅を導いてきた、というのはこないだの人類史の本にもあったけど、実際そうなのだと思うんだ。ネイティブアメリカンやアボリジニにしてそうなら、縄文人とて例外とは思えない。不思議な造形の土器というオーパーツめいた神器たちが謎めいているからって。