キリンの研究者の自伝。キリンの解剖を繰り返し、技術と知見を高めて首の構造の謎を解明する。胸の骨が動いて首の機能を果たし、可動域を高めるらしい。頭から見ると50cmも違うらしい。自身の成長と謎の解明。なかなか楽しい話だった。
自分からすると、学部1年からこんな学生であるというのがすでに凄い。研究者になるべくしてなった、研究するべくしてした、という感じ。前触れもなく生まれ落ちた野生の研究者、みたいな。少ない確率だが、こういうことが起きるのが人類なのだ。天職、というものは、ある。そして、さまざまな謎は少しずつ解明されていくのだ。