退職代行 「辞める」を許さない職場の真実 (小澤亜季子)
読点が気になる文章。シンプルに読点が多すぎて逆にのっぺりとしてメリハリが…ここ数年かな、割と多いんですよねーこういう文体。文字も大きめだし、もしかしたら老人向けの本なのかもしれない。この種の文体の流行り廃り、分析してくれてる人とかいないかなー
それはともかく、この本の内容は退職代行を受け付けている弁護士の述懐。家族や自分の事情を記述しつつ、自分のビジネスについて説明を加えていく。なかなか興味深く読めた。もうちょい本格的なやつを読みたかった? そんな気もするが、弁護士で事業者である人が実感を持ちつつ書いた内容という価値はあるだろう。この本が書かれたのは今から5年前か。退職代行もだいぶ市民権を得てますからね。
弁護士の資格持ちがやってるところの方が何かと対応できる範囲が多いので安心という感じらしい。弁護士もこのビジネスをやってるということはあんまり知られてないような気がする。弁護士じゃないという制約が問題になるケースの話を多く聞くからかもしれない。
実際のところ、私の周囲にも退職した人は多いけど、退職代行業者を使った人は知りません。もしかしたら人事が対応してくれているから我々にはフェードアウトに見えて気づいてないという可能性もあるな。世の中にそういうケースがある、ということは意識しておきたい。去るもの追わず。誰しも選択の権利はある。