消え失せた密画 (エーリヒ・ケストナー)
ドイツの肉屋がデンマークで戦う。少年向けのような内容だが、主人公が間の抜けた肉屋のオヤジだからなあ。登場人物それぞれキャラは立っているし話は面白かったが、チグハグさは否めないな。ラストの展開も怒涛。
小道具の密画というのも良かった。高価っぽくて取り回しが良い。偽物の準備も万端で、物語もテンポが良くて引き込まれるし、電車の中の暇つぶしに読むのには手頃だった。
と言ったように、全体的には楽しく読めた、良い作品だった。
しかしこの著者のバックグラウンドは、なかなかすごいものがあるね。