日本型「談合」の研究 和をもって貴しとなす、入札不正の裏側 (梶原一義)
談合、多すぎですよね。単純に事例が多い。網羅的に調べ上げたんだろうけど、かなりの分野で談合まみれ。こんなに賄賂もらえるんなら、オレも役人になればよかったな。そんなことを思う。ああ、オレの、オレによる、オレのための税金が奪われてゆく。もう我慢できない?
だけど、役人の取り分はなんか少ないよね。もっと貰ってもいいんじゃないかなあ。リスクとリターンが見合ってない。こいつら、もしかして、算数苦手なタイプか??
官製談合が多いみたいですね。予定額を漏らすケースが多いけど、これ額を漏らすときに最初から7掛けで漏らせばバレずにコスト削減できるんでは、と思ってしまうのは浅はかなのか。
まー業者もある程度は儲けないといかんのだよね。適正価格と言っても2割くらい積みたいと思うのは当然のことのようにも思うよ。そういう意味で談合によるコストアップが2-3割という数字は悪くない数字のようにも感じる。それがなければもっとたくさんのことが成し遂げられた、っていう感想も、あり得るんだろうけどねー。
それはそうと、この本は多くの事例を調べて談合の構造と全体像が理解できるようになっていて、いい本だと思った。事例が多すぎてそれぞれの事例に独創性もなく、いちいち読んでられないんだけど、それがオレたちの談合だから。
最後に官の方の制度の工夫で改善していく救いを書いてくれたのは良かった。知恵とはそのためにある。