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山椒の実

エスキモーに氷を売る (ジョン・スポールストラ)

うーん、どうすっかな。売りをどうするか。透明度か、味か、色か、封入物か、造形か…そんなことをぼんやり思わさせられるタイトル。しかし中身はそういうものではなかった。

NBAの不人気弱小チーム、ニュージャージー・ネッツを手がけた著者による、ジャンプスタートマーケティングの話。それまでいたチームとは全く違う最悪な八方塞がりな事情を前に、何をしてどうなったか。弱小は変わらないまま、高収益チームにしてしまう魔法のメソッド。

要は今の顧客にもっと売れ、そのために顧客の連絡先を大事にしろ、という話になる。買い替え時期を少し早めるだけで利益は段違いになる。その他にもいろいろあって、マーケティングの原則が語られる。冷静な損得勘定。算数、大事。

マーケティングの人って、自分から見るとどうしても市場調査とかそういう系統だと思ってしまうけど、手持ちの製品をこねくり回して顧客につなげる戦略を考えて儲けを出す、っていう感じのミッションなんだなあ。セールススタッフの重要性とか。マーケティングのイメージが変わった。