記憶翻訳者 いつか光になる (門田充宏)
過剰共感をテーマにしたSF。他者への共感が強すぎて自分の感覚と区別がつかなくなる。そこで記憶を再生するビジネスが実用化されたという世界。
記憶や意識に関するSFで、キャラクターの作りもあって突拍子もない設定と思った。あとモンスター討伐的な話はどうかと思ったが、読み進めていくとしっかり書き込まれている優秀なSFだと分かる。社長をはじめとした登場人物のバックグラウンドもアツいし、ビジネスモデルの構築とかの側面もあるのが深みを増しているんだろうな。
主人公は関西弁だが、東北弁だとこうはいかないよな…なんて思った。
シリーズ2冊のうちの前半らしいので、次のやつも読もう。