黄金の国ジパング伝説 (宮崎正勝)
ワクワク伝説ってのがあったんですね。楽しい語感だなずいぶん。日本と共にジャワ島にも黄金伝説があったとは知らなかったな。いろいろ楽しい歴史の本だった。奥州の金が尽きて銀山が発見され、黄金の国から銀の国になったとか。カネの匂いがする史実って、なかなかいいもんだなあ。
金銀島の探索あたりは資料も多く残っているみたいで臨場感がある内容だった。思いがけず北海道の話か続いたのも印象的。砂金でゴールドラッシュの頃があったんだな。
最近は金の価格も1gが1万円を超えているくらいに高騰しており、金のインゴットを持ってるような金持ちはホクホクでしょうね。
ともあれ、この本は非常に意外性のある異文化交流ストーリーがあって、史実もあって文献調査もあって、楽しい読書体験になった。大河ドラマにしてほしいくらいだ。