ロウフィールド館の惨劇 (ルース・レンデル)
洋物小説。モダンホラーに近いのかな、これは。結論から始まって、狂気が場を支配していく。ゾクゾクするね。なかなか最高だったよ。気づいたら読み終わっていた明け方。翌日仕事ある中年がやることじゃなかったな。
あんだけの闇を抱えた人間と設定しても、とんでもない狂人と組まなければ成し遂げられない蛮行だったか…という感想を持った。シンプルに、暴走した狂人に反応しただけじゃん、と。反応の仕方が怖かったわけだけれど、比較で言えば、狂人の方が怖いよね。
最近の生成系のAIとかを見ても、知性というのは一体何なのか、ということを考えさせられるね。子育て中、赤ちゃんでさえ思慮深いと感じることがあった。文盲だから知性がないとは言えない。