その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱 (高橋久美子)
愛媛の農家から東京に出ている文筆家/音楽家が、実家の農地が太陽光パネルで埋められると聞いて奮闘する話。コロナもあってなかなか帰れないという状況もあり。「高橋さん家の次女」と言いつつ、ググってみると割と著名な人ですね。
小規模農家だけど、農地の売買の制約などもあり、難しさはある。収穫にこぎつけるまでに、猿や猪、カメムシとも戦う必要がある。農薬に関する考え方もある。使用にあたって作り手への健康被害があるとすれば、確かに見過ごせない。
太陽光発電を田舎の遊休地に置くというのは、あんまりいい話ではないよね。都市の屋根上や上空が本命かと思う。まあ都市の人もカネがなくて置けないという事情もある。とにかく住宅にかかる費用が高い。社会にとってそんなにいいものなら、タダで何とかならないかなー。
この話、コロナがなかったらどうだったかは分からないな。ただ、サトウキビはいい選択だと思いましたね。
最後は田舎特有の? 後味の悪い話になった。この無念な感じ。よく書けたなぁこれ。胆力。