上田秋成の晩年 (岡本かの子)
関西の文人の晩年を綴った文章。青空文庫で読める。彼は雨月物語が代表作ですね。妙にリアルな記述で、妙に引き寄せられるのは著者の力量か。
なんでこの作品を読もうとしたのか。たまたま読んだ新聞の記事に出てたので、雨月物語を読もうと思ったんですね。だけど青空文庫になかったので、検索で引っかかったこれを。かなり毛色の違った読書体験になりました。そもそも怪談話じゃないじゃん。怪談読もうとして、まさか頑固老人の晩年の日常を読まされるとは。
ただ自分もそこそこ歳もとったので、小さな庵を構えて暮らすのもいいな、とは思った。さすがに「なんとか庵」みたいなタイトルをつけようとは思わないけど。