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山椒の実

地域批評シリーズ5 これでいいのか川崎市 (岡島慎二)

雑誌の連載かなんかですかね。それをまとめた本か。テンポの良い言葉で地域ネタを並べていく。なんかこういうテンポの文章をずっと読んでると、自分がバカになっていく気がする。せっかく読むなら、もうちょっと重厚なやつがいいなあ。

内容はまあ、数年前の川崎市についてのあれこれ。書いているのが地元民じゃないとすれば、割と詳しく調べているなあと思った。自分は川崎市中原区に20年以上住んでいるけど、百合ヶ丘と新百合ヶ丘でどっちが強いかも知らなかったんだよね(まああのあたりは南部とも北部とも別だからな)。川崎と新川崎は川崎の方がだいぶ強い。百合ヶ丘は逆か。原宿と新宿は…

この本では東西に分けているけど、市内の感覚としては南部と北部という言い方になる。地図の方角で言えば東西が正しいんだろうけど、それこそコスギvsムサコに近い感覚で、川崎文化の分類名は南部と北部であって、東部と西部ではないですよ。この種の本の記述として「それが正しい方角である」というのは、南北をあえて東西と述べる理由としては弱いと思う。なぜならこの本は地図を記述しているわけではなく、文化を記述する本であるからだ。

と、「なんかいいことを言ってみた感」を醸し出してみた。