闇に魅入られた科学者たち 人体実験は何を生んだのか (NHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班)
NHKの番組の内容を書籍化したもの。だけど、すごい本だった。こういうのがあると別にNHKから救われなくてもいいよなーなんて思ったりする。そういや一人暮らし時代はNHKと契約してなかった日々が長かった。最後の方に地デジになった時にやっと契約したんだったかなw だって当時ってスカパー! 以外ほとんど見てなかった頃だもん。今はDAZNとYouTubeとAbema? 地上波/BSは家族がよく見てるから、いいけど。
で、この本だ。人類史の闇。しかし語り口はさすがにNHKといったところで、平易で論理があって、読みやすい。科学者やサイエンスライターや歴史家が同じテーマで書いたらこんなふうに読みやすい本にはならんだろうな。
解剖マニア、優生学、ロボトミー、ドーピング、そしてスタンフォード監獄実験のやつ…いろいろな狂気的な科学者が出てくるけど、それぞれ自分の認識を新たにさせてくれた。最初の解剖の人は割と役に立ってるという評価。最後の心理学のやつは教訓としては大きなものだったと思う。米軍がその成果を使って非人道的な尋問や監禁をしていて…みたいな話ね。心理学の学会が絡んで実行しつつ隠蔽して、完全に狙ってやってますよね。
やっぱ軍事とか正義には関わりたくねえなー。仕事で関わることになったら、そこを去ろうと思ったよ。改めて。