PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 (ローレンス・レビー)
ピクサーの最高財務責任者から見た、ピクサーの魔法の物語。なかなかすごい話で、非常に面白かった。読んでよかった本の一つ。
子持ちにはお馴染みのピクサーのアニメーション映画ね。トイストーリー、ニモ、カーズ。この本で語られるのは主に最初のトイストーリーの頃の話がメインになっている。
ピクサーはジョブズの会社ではあるんだけど、ジョブズが60億もの私財をぶっ込んでなお、芽が出ない。しかも従業員に嫌われていたり…そこをどうにか財務的に綱渡りを繰り返してヒットを飛ばす。すかさず上場を果たしてジョブズをビリオネアにし、一線に返り咲くきっかけとなった。この著者がピクサーで奮闘してくれていなければジョブズがアップルに戻ることもなく、今私が使っているMacBookProもiPadも世に出ていなかったのかと思うと、感慨深いものがあるね。
エンドロールのクレジットの話にはかなりグッとくるものも。最後は東洋哲学?に傾倒するという。そこ行くの? って。弁護士、経営者とゼニまみれの人生を経て最後がそこ…金持ちの道楽か?