実りのない壮大? な片想いの物語。男子には共感不能では? この不毛さはひどすぎた。人権問題ですよこれは。男も女もデッドエンドに入り込んで抜け出せない。そんなのってありです?
なんとなく佐藤正午の『月の満ち欠け』を思い出した。男子が同じことを書くとああなるんだろうか? いやステレオタイプ丸出しな感想ですみませんけども。
同じ事実を別の描き方をしたアンサー版? もあるので、二度楽しめるのは美味しい。この手法はいろんな小説で使えますね。むしろ小説のみならず。例えばゲームならタワーディフェンスに対するタワーオフェンス、みたいな話。
この本には3篇の物語が収められているが、いずれも後味を楽しめるものだった。読んでる時よりも余韻が続くのが心地よい感じ。