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山椒の実

麻薬の運び屋にされて (長野智子)

メルボルン事件を追ったテレビ屋さんが書いた本。真実は謎めいている。

メルボルン事件って知らなかったんですが、事件名から言っても割と大きな事件だった。特に日本人にとっては。

初の海外旅行でマレーシア人にハメられてオーストラリアで懲役10年か。ずいぶん杜撰な捜査だったようだ。信頼を失っていたオーストラリアの警察が手柄欲しさに書いた絵だった、という推測が一番もっともらしいが、それも先入観によるものかもしれない。主人公格の女性は特に災難だった。災難の一言で片付けられないものがあると思うけれども。

こういうのがあると、ゴーン氏の逃亡なんかも正当性があるんだよな。この5人が逃亡して日本に帰ってきたとしたら? ってね。逆サイド視点。外国の警察が信用できないのは万国共通なのよね。日本もたいがいみたいだしね。