11の国のアメリカ史 分断と相克の400年 (コリン・ウッダード)
アメリカの建国神話の新説? 新説なのかどうかはよくわからないが…割と楽しく(?)読めた。
高校生の頃に(子供向けの)アメリカの歴史の本を読むという英語の授業があった。自分にとっては割と難しかったんだけど、そこで大体どういう建国のされ方をしたかというのを知った。だいたいね。なぜかピンポイントで「プエブロ」という単語を覚えているのはそのせいだ。逆に世界史の一部でアメリカ史を習った記憶はないんだよね。まー私立の付属校だったから、カリキュラムが標準からは外れてたみたいで。
それに対して、この本が示すアメリカの歴史というのはなかなかの暗黒だ。どいつもこいつも悪魔みたいな…マトモなのはフランスとオランダの人たちくらいじゃないの。当然マジョリティではないが。で、そいつらの勢力の成り立ち、移り変わりと、その影響が現代にもつながっているということを示している。元々のアメリカ史に詳しかった人にとっては、衝撃的なのかなあ。
この本を読んだ後どこに産まれたくないかって、そりゃディープサウスだよな。どこもひどいが、特にひどい。